ポップを謳いつつ、実は重厚なロックがベース。
空に突き抜けるようなパワフルなボーカル、
60年代サイケデリックロックを彷彿とさせるアレンジ、
それに絡まるKOJIの骨太なギターソロ。
潤の詩は、人生のホロ苦さ、恋する不安を語りつつ、
あくまでも前向きな姿勢を貫く。
特にアルバム後半の構成は秀逸で、
アップテンポの楽曲群でさんざん高揚感をあおっておきながら、
アコースティックの「便箋」でストンと一息つかせ、
シングル一作目「snou line」で泣かせるという心憎い演出。
人生に疲れたとき、壁をbreak throughしたいとき、
このアルバムからパワーをもらいたいものだ。