67年発表のLive at the Apolloの2枚目。
やっと日本盤で手に入れやすいものが出ましたね。2000年代に入ってからはすぐ廃盤になるので、これは長く販売し続けて欲しい商品。
JブラウンのLIVE AT THE APOLLOって言えば黒人音楽のライブ盤きっての名盤で、アポロ劇場を黒人音楽の聖地にした立役者。
VOL1(62年)、VOL2(67年)、VOL3(71年)は全て名盤の誉れ高かった。
実際少なくとも90年代半ば位まではソウル/R&Bの名盤として君臨していたはずだ。オーティスのヨーロッパとか、アレサのフィルモアとか、サムクックのコパやハーレム(これが80年代に発売されてコパの影が薄くなった)と並び称されていた。
だが91年にLOVE POWER PEACEというオリジナルJBズによる強烈なパリのライブアルバムが発売され、どんどん認知されることにより、アポロの影が薄くなった。同年(71年)のライブであるVOL3は特にそうだ。そして本盤の翌年(68年)のライブSAY IT LIVE AND LOUDが98年に発売され、アポロの2枚目もその役割を終えたかのような雰囲気だ。
果たしてそうなのか? もし前記2作が発売されていなければ、現在も90年代までと同様に不朽の名盤として聴かれ続け、新しいリスナーも虜にしていたことは間違いない。他にライブアルバムが出たからと言ってこの名盤のクオリティが落ちるわけはない。ただ存在感が薄らいだだけだ。
確かに90年代に出された2枚は素晴らしい。まず聴くにはそれら2作からという意見にも私は全く異論は無い。しかし本作や他のアポロを聴かないでおくのは本当に惜しい。JBが気に入ったならば是非とも聴いてほしいものだ。
このアポロの2枚目は67年というソウル全盛期の発売であり、初期ファンクのライブではあるが、ソウル色も非常に強い。同年発売のオーティスのヨーロッパにも感触が似ており、そちらのリスナーにもおススメだ。
JBのライブはどれもテンションが高く素晴らしい(LOVE〜やSAY〜よりもアポロ3枚目のがハイテンションだという人もいますよね)が、本作はそれ以外に特にJBのボーカルが素晴らしいと思う。よく聴きこんでみるとJBにしては意外と丁寧に歌いこんでいて、聴かせるところと強烈に昂ぶらせるところがうまく両立している。そしてなによりJBの声質が他のどのライブよりも抜群だと思う。若く、張りがあり艶も備えている。パワーやエキセントリックな面でこれ以上のライブはあるかもしれないが、声質の面でJB34歳のこのライブより素晴らしいものは無いと思う。
JBのファンク期が好きな方は、LOVE POWER PEACEやSAY IT LIVE~と言った名ライブやIN THE JUNGLE GROOVEやFOUNDATIONS OF FUNKと言った名編集盤シリーズをいくつか聴いたら、本作やアポロ3枚目(REVOLUTION OF THE MIND)やSEX MACHINEといったライブ盤も是非聴いてみて欲しい。JBを聴きこめばそれぞれ味があり楽しめるはずだ。
SAY IT LIVE~が好きな方には本作、 LOVE POWER PEACEが好きな方にはREVOLUTION OF THE MINDが録音時期が近く、雰囲気も似ているのでお勧めである。
過去の名盤で片づけるには惜しい名盤。おススメします!
2001年に折角発売された本作のデラックスエディションも廃盤となり消えてしまうのは寂しい限りである。
ライヴ・アット・ジ・アポロ
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, CD, 限定版, 2015/5/13
"もう一度試してください。" | CD, 限定版 | ¥986 | ¥449 |
CD, 1992/9/2
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
—
| ¥1,720 | ¥213 |
CD, 限定版, 2016/11/30
"もう一度試してください。" | 限定版 |
—
| ¥5,800 | ¥1,350 |
CD, 限定版, 1997/9/26
"もう一度試してください。" | 限定版 |
—
| — | ¥480 |
CD, 限定版, 2007/9/5
"もう一度試してください。" | 限定版 |
—
| — | ¥880 |
CD, 2001/8/8
"もう一度試してください。" | 2枚組 |
—
| — | ¥1,300 |
この商品を見た後にお客様が購入した商品
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
曲目リスト
1 | イントロダクション |
2 | シンク |
3 | アイ・ウォント・トゥ・ビー・アラウンド |
4 | サンクス |
5 | ザッツ・ライフ |
6 | カンサス・シティ |
7 | ビート天国 |
8 | ゼア・ウォズ・ア・タイム |
9 | アイ・フィール・オール・ライト |
10 | コールド・スウェット |
11 | イット・メイ・ビー・ザ・ラスト・タイム |
12 | アイ・フィール・グッド |
13 | プリズナー・オブ・ラヴ |
14 | アウト・オブ・サイト |
15 | トライ・ミー |
16 | ブリング・イット・アップ |
17 | マンズ・マンズ・ワールド |
18 | ロスト・サムワン |
19 | プリーズ・プリーズ・プリーズ |
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 14.09 x 12.63 x 1.37 cm; 80.32 g
- メーカー : ユニバーサル インターナショナル
- EAN : 4988005485854
- 時間 : 1 時間 13 分
- レーベル : ユニバーサル インターナショナル
- ASIN : B000STC6U0
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2016年11月13日に日本でレビュー済み
収録曲:
1. イントロダクション
2. シンク
3. アイ・ウォント・トゥ・ビー・アラウンド
4. サンクス
5. ザッツ・ライフ
6. カンサス・シティ
7. ビート天国
8. ゼア・ウォズ・ア・タイム
9. アイ・フィール・オール・ライト
10. コールド・スウェット
11. イット・メイ・ビー・ザ・ラスト・タイム
12. アイ・フィール・グッド
13. プリズナー・オブ・ラヴ
14. アウト・オブ・サイト
15. トライ・ミー
16. ブリング・イット・アップ
17. マンズ・マンズ・ワールド
18. ロスト・サムワン
19. プリーズ・プリーズ・プリーズ
1. イントロダクション
2. シンク
3. アイ・ウォント・トゥ・ビー・アラウンド
4. サンクス
5. ザッツ・ライフ
6. カンサス・シティ
7. ビート天国
8. ゼア・ウォズ・ア・タイム
9. アイ・フィール・オール・ライト
10. コールド・スウェット
11. イット・メイ・ビー・ザ・ラスト・タイム
12. アイ・フィール・グッド
13. プリズナー・オブ・ラヴ
14. アウト・オブ・サイト
15. トライ・ミー
16. ブリング・イット・アップ
17. マンズ・マンズ・ワールド
18. ロスト・サムワン
19. プリーズ・プリーズ・プリーズ
2015年11月23日に日本でレビュー済み
ジェームス・ブラウンの半生を綴った映画「ジェームス・ブラウン~最高の魂(ソウル)を持つ男~」をDVDで観て、あまりにかっこいい音楽だったので、持っているレコードで聴き直してみた。
ライブならではの尋常じゃない弩島のファンクとメローなバラード、どれもがほんと素晴らしいのに気がついた。
今回聴いて思ったのだが、過去の僕が今一つジェームス・ブラウンの音楽にはまれなかったのは、この長々と続くファンクのビートとシャウトする音楽。
しかし一旦この良さがわかれば、これほど気持ちいいものもないな。
そしてバラードも絶品。
演奏も完璧だし、今更ですが聴いて良かった次第。
ライブならではの尋常じゃない弩島のファンクとメローなバラード、どれもがほんと素晴らしいのに気がついた。
今回聴いて思ったのだが、過去の僕が今一つジェームス・ブラウンの音楽にはまれなかったのは、この長々と続くファンクのビートとシャウトする音楽。
しかし一旦この良さがわかれば、これほど気持ちいいものもないな。
そしてバラードも絶品。
演奏も完璧だし、今更ですが聴いて良かった次第。
2004年9月11日に日本でレビュー済み
とりわけ好きなのが,
「TRY ME」です。
バックのトランペットもカッコよく乱入してくるので,
JBのソウルフルなヴォーカルも引き立ちます。
この曲を聴けば,
セクシーな気分になれることでしょう。
「TRY ME」です。
バックのトランペットもカッコよく乱入してくるので,
JBのソウルフルなヴォーカルも引き立ちます。
この曲を聴けば,
セクシーな気分になれることでしょう。
2022年5月26日に日本でレビュー済み
1967年のアポロシアターでのLIVE盤(1968発売)
JB30代半ばで脂ののった全盛期のLIVEです。個人的にはアポロシアター3部作のいずれかでJB入門もありかと思います。
JBのようにシングル主体、長いキャリアで多数のヒット曲ありだとベスト盤でサラっと入るのを推奨されがちですが、JBの本領はLIVEでのむせ返るようなファンクネスですし、超のつくショーマンであるのでJB入門でもあきずに19曲ノッていけるかと思います。
MCのイントロダクションからスタンダード数曲をソウルフルに歌い、ファンクナンバーで盛り上げバラードで落ち着かせところでたたみ込むかのごとくトドメのファンクナンバーで締める。
圧巻です。
JB30代半ばで脂ののった全盛期のLIVEです。個人的にはアポロシアター3部作のいずれかでJB入門もありかと思います。
JBのようにシングル主体、長いキャリアで多数のヒット曲ありだとベスト盤でサラっと入るのを推奨されがちですが、JBの本領はLIVEでのむせ返るようなファンクネスですし、超のつくショーマンであるのでJB入門でもあきずに19曲ノッていけるかと思います。
MCのイントロダクションからスタンダード数曲をソウルフルに歌い、ファンクナンバーで盛り上げバラードで落ち着かせところでたたみ込むかのごとくトドメのファンクナンバーで締める。
圧巻です。
他の国からのトップレビュー
Dennis Lee
5つ星のうち5.0
Be water my friend
2021年9月4日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Good memories thanx
Amazon Kunde
5つ星のうち5.0
keine Beschwerden
2019年3月2日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
sehr zufrieden
SP
5つ星のうち4.0
GOLD STARS FOR THE GODFATHER OF SOUL!
2016年2月4日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
James Brown has always been at his best LIVE -- the studio recordings pale in comparison. So this Volume II just keeps the funk going at the best venues for black performers at that time -- the Apollo. I challenge anyone to keep still while listening to the Godfather of Soul at his best -- of course listening to it while driving brings on some challenges!
Garrett
5つ星のうち3.0
Godfather of Soul, Mr. James Brown, can be passed on for generations.
2020年12月2日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
Needed addition to my James Brown collection.