5月末にダン・タイソンのリサイタルを聴きました。オール・ショパンプログラムでした。
その自己主張の少ない透明感のある音に感動しました。ショパンの作品を作曲家の意図を大切に「何も足さない、何も引かない」でそのままに聴衆に届けるという姿勢が素晴らしいものです。ステージの態度も好感が持てました。
その後、彼の半生をまとめた「ショパンに愛されたピアニスト〜ダン・タイ・ソン物語」(伊熊よし子著/ヤマハミュージックメディア)を読んで、ますます彼の音楽に惹かれるものがありました。
このCDは、演奏会のプログラムで知りましたが、会場では販売していませんでしたので、Amazonで購入しました。
3/4がダン・タイ・ソンの演奏です。6枚組のセットで内容がすごく、ソナタ・ノクターン・即興曲・バラード・ワルツ・スケルツォ・前奏曲のそれぞれ全曲が入っています。ポロネーズ・エチュード・マズルカなどの有名な曲も含まれています。これで価格が3千円代です。
演奏は前にご紹介したようなピュアなもので、何度聴いても癒され慰められます。
今年はショパン生誕200年のメモリアル・イェアーです。このCDを手元に置いて、心ゆくまでショパンを味わいたいと思っています。正に贅沢な「座右のショパン」を手にした気分で感激しています。