「坊やに下剤を」
赤ん坊が下剤を飲まないのに手を焼く一家に、著名な客が訪問します。
一家の主はその客を通し、軍隊に「割れない尿瓶」を売りつける魂胆なのです。
しかし客は多忙な赤ん坊の母親から素っ気ない態度で迎えられ、赤ん坊には侮辱されます。
おまけに割れないはずの尿瓶が目の前で幾つも割れ、挙げ句に彼の妻までやって来て彼を罵倒しはじめます。
「牝犬」
ルグランは日曜日に絵を描くことだけが楽しみの、まじめな会社員です。
ある夜、ルグランは男から殴打されている若い女を助け、彼のアトリエに住まわせます。
昼はルグランが訪れるアトリエに、夜は件の夜の男が訪れ、女と情事を続けます。
男はルグランから金を巻き上げるよう女に命令し、その要求はどんどん増長します。
ルグランの絵はやがて高値で売買されますが、その事実を知らぬ彼は破産して浮浪者になるのです。
「
素晴らしき放浪者
」
浮浪者のブーデュは社会に失望してセーヌ川に身投げしますが、本屋の主人に救われます。
主人はブーデュを自宅に同居させて社会復帰を目指しますが、
当のブーデュは命の恩人の夫人と情事に耽るなど軌道に乗りません。
業を煮やした主人が自宅のメイドとブーデュを結婚させようとしますが・・