この度、貴社(アマゾン)で、フルトウェングラー指揮のベートーヴェン交響曲第3番「英雄」と、交響曲第9番「合唱つき」を購入しました。
このような素晴らしい作品が、再現できて、そしてそれを未来永劫、聴くことができるということは何と素晴らしいことでしょう。
「英雄」の第1楽章は、象徴性、単純性・・・。葬送行進曲(ショパンのものの方がよいという人もいるかもしれませんが)、オーソドックス、全体的なまとまり、またその中には、慟哭、嗚咽の感情が的確に表現されていて、葬送行進曲の決定盤。そして第4楽章の中の、いかにも英雄にふさわしい、あのさっそうたるメロディは、何度聴いても心地よい。とにかく人類の宝物です。第9交響曲は、いうまでもなく。
それにしても、ベートーヴェンの世俗的な幸福に恵まれなかった不幸な人生と、真摯な芸術活動とを思う時・・・・・・的確な言葉が見つかりません。