2005年にこのアルバムのほとんどを制作した初代リーダー、シド・バレットが死去したために制作されたらしい40周年記念盤。2007年リマスター。彼は、このデビュー盤発表のあと、LSD中毒のため、脱退した/解雇されたんですね。
この日本盤は、輸入盤のハードカヴァー・ブックレットに日本盤ブックレットを外づけしたものです。日本盤ブックレットには、赤岩和美氏による解説、ディスク1、2の対訳、シド・バレットのブックレットの対訳のほか、ディスク3の(輸入盤にはついていない)英語歌詞と対訳が印刷されています。
内容的には、中期以降のピンク・フロイドのプログレッシヴ・ロックとはちがうサイケデリック・ロック。歌詞も曲も、抽象的・幻想的・幻覚的です。シドの天才っぷりに圧倒されます。
ディスク3が目玉で、シド時代のシングルとレア・トラック集です。この1曲目「アーノルド・レーン」に関しては、デヴィッド・ギルモアがデヴィッド・ボウイとともに追悼カヴァー
アーノルド・レイン
を出しました。