雨のクリーブランド。
一人のDJのジャズの紹介から始まるこの映画は、
BGMにずっーとジャズが流れる。
そのゆったりとした流れの中で・・
そして振り続ける雨の中で・・
いろいろな人間模様が展開されていく。
人間は、なかなか人生を変えることは難しいと感じる。
しかし、雨という自然現象の中で、
ほんの少し・・何かが変わる。
そして、雨があがった時に
その本の少し変わった人生を 人々は生き続けていく。
以前「クラッシュ」という映画を見たが、
ソレにもにて物語は、
同時進行で、いろいろな人生を語り続けていく。
「クラッシュ」は最後に焦点が定まっていくのだが、
この映画は、また一味違う。
そんな違いも感じながら見た映画でした。
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ヴィム・ヴェンダースpresents Rain [DVD]
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フォーマット | 色 |
コントリビュータ | ピーター・フォーク, マイケル・サントロ, マイケル・メレディス, ライル・ラヴェット, エリック・アヴァリ, ドン・メレディス |
言語 | 英語, 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 38 分 |
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登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語, 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4522178005725
- 監督 : マイケル・メレディス
- メディア形式 : 色
- 時間 : 1 時間 38 分
- 発売日 : 2007/10/5
- 出演 : ピーター・フォーク, ドン・メレディス, マイケル・サントロ, エリック・アヴァリ, ライル・ラヴェット
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : トランスフォーマー
- ASIN : B000U7PEJK
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 181,019位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 18,139位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年5月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
錆びれてゆく都市、老いを感じさせる建築物、
どこか遠くの別の場所で開かれているような、実体感のないジャズ・フェス。
レクイエムのように静かでスローなバラード。
時折辛辣な言葉を交えつつ、穏やかに、密やかに、
狂言まわしのように雨をリポートし、街の疲弊を語るDJ。
街とシンクロするように暮らす人々、、、。
雨を口実に、息子に酒代をせびる老いた父親、
ホームレス男性への憐憫と妻の反応への非難、
理解を超える夫の行動に戸惑う妻、
担当判事による保護観察中の女性へのセクシャル・ハラスメント、
彼がファーザー・ファッカーとなる日を恐れる母、
死んだ息子への追慕が消えない老タクシードライバー、
知的障害者へのハラスメント、昂然として確信に満ちた彼の逆襲、
レンガ職人の逼迫と、、、。
人々の営みの激しさ、優しさ、儚さ、そしてめめしさ。
多面体の人間模様に雨は降り注ぎ、人々を結びつけ、
あるいは新たな旅立ちへといざなうが、
彼らが抱えていた問題を消し去ることはない。
いつしか雨は上がり、都市空間に静謐が訪れる。
注がれるヴェンダースのシンパシーな眼差しが、
雨滴の煌めきのようにこの映画を「滅び」から救う。
どこか遠くの別の場所で開かれているような、実体感のないジャズ・フェス。
レクイエムのように静かでスローなバラード。
時折辛辣な言葉を交えつつ、穏やかに、密やかに、
狂言まわしのように雨をリポートし、街の疲弊を語るDJ。
街とシンクロするように暮らす人々、、、。
雨を口実に、息子に酒代をせびる老いた父親、
ホームレス男性への憐憫と妻の反応への非難、
理解を超える夫の行動に戸惑う妻、
担当判事による保護観察中の女性へのセクシャル・ハラスメント、
彼がファーザー・ファッカーとなる日を恐れる母、
死んだ息子への追慕が消えない老タクシードライバー、
知的障害者へのハラスメント、昂然として確信に満ちた彼の逆襲、
レンガ職人の逼迫と、、、。
人々の営みの激しさ、優しさ、儚さ、そしてめめしさ。
多面体の人間模様に雨は降り注ぎ、人々を結びつけ、
あるいは新たな旅立ちへといざなうが、
彼らが抱えていた問題を消し去ることはない。
いつしか雨は上がり、都市空間に静謐が訪れる。
注がれるヴェンダースのシンパシーな眼差しが、
雨滴の煌めきのようにこの映画を「滅び」から救う。
2019年3月3日に日本でレビュー済み
6組の男女が出てくる群像劇。
ずっと雨が降っていて、BGMにジャズが流れる雰囲気のある映画。
何かしら問題を抱えている6組の日常が淡々と進んでいき、それぞれのストーリーが交差する訳でもなく終わっていく。
基本的に暗い映画。
もし最後には皆何かしら状況が好転したり小さな幸せを掴むという終わり方だったら、もっと印象に残ったかも知れない。
ストーリー的には可もなく不可もなくという所だが、「雨+ジャズ」は良かった。
星3。
ずっと雨が降っていて、BGMにジャズが流れる雰囲気のある映画。
何かしら問題を抱えている6組の日常が淡々と進んでいき、それぞれのストーリーが交差する訳でもなく終わっていく。
基本的に暗い映画。
もし最後には皆何かしら状況が好転したり小さな幸せを掴むという終わり方だったら、もっと印象に残ったかも知れない。
ストーリー的には可もなく不可もなくという所だが、「雨+ジャズ」は良かった。
星3。
2008年1月27日に日本でレビュー済み
わざとらしいオープニングからして不安だったけど、ピーターフォークがベンキングスレーのフェイギンのような声で喋りはじめたところでもう諦めました。登場人物全てに魅力がなさすぎて見るのがつらい。(「ファーゴ」でフランシスマクドーマンドの旦那やってた人がちょっと出てたのは少しうれしかった)たらたらと流れるジャズはムードも感じず眠たいだけ。やっぱりヴェンダースは「パリテキサス」を撮った頃とはまるで別人だった。だけど何度失望してもやっぱり新作撮ったら見たくなる。「パリテキサス」の威力ってすごい。
2010年9月1日に日本でレビュー済み
チェーホフの短編集を映画化した今作「three days of rain(原題)」は、ノスタルジックであり、またセンチメンタルでもあり、ジャズの響きが良くマッチする作品です。
ある都市で暮らす人々は、それぞれの生活上の問題にぶつかる。例えば、雨のせいで商品を台無しにされたタイル職人や、ホームレスに食べ物を恵んであげるかで悩む夫婦、また、我が子を自分の手で育てられずに嘆く一児の母、など全体的にやや暗いところがある。それはまさに都市全体を覆い尽くす雨雲の、のっぺりとした重さと通じるところがあって、行き詰まった正解の無い人生に登場人物たちは沈黙し、降りやまない雨をじぃっ、と眺めて考えに耽る。
憂鬱な雨の日に、一人で窓の外を眺めた経験は誰にでもあると思います。自然と小さな溜め息を漏らして、降りしきる水滴に目を遣る、そんな経験を覚えているのではないでしょうか。『この感覚』が見事に表現されている「rain」は、少し大人でどこか懐かさを感じさせる群像劇です。
DJの曲紹介で始まり、DJの語りで終わる。映画を観終えた時、私はしんみりとした感覚を覚えました。まるで、窓の外で雨が降っているような、そんな憂鬱な日の感覚を・・・
ある都市で暮らす人々は、それぞれの生活上の問題にぶつかる。例えば、雨のせいで商品を台無しにされたタイル職人や、ホームレスに食べ物を恵んであげるかで悩む夫婦、また、我が子を自分の手で育てられずに嘆く一児の母、など全体的にやや暗いところがある。それはまさに都市全体を覆い尽くす雨雲の、のっぺりとした重さと通じるところがあって、行き詰まった正解の無い人生に登場人物たちは沈黙し、降りやまない雨をじぃっ、と眺めて考えに耽る。
憂鬱な雨の日に、一人で窓の外を眺めた経験は誰にでもあると思います。自然と小さな溜め息を漏らして、降りしきる水滴に目を遣る、そんな経験を覚えているのではないでしょうか。『この感覚』が見事に表現されている「rain」は、少し大人でどこか懐かさを感じさせる群像劇です。
DJの曲紹介で始まり、DJの語りで終わる。映画を観終えた時、私はしんみりとした感覚を覚えました。まるで、窓の外で雨が降っているような、そんな憂鬱な日の感覚を・・・
2012年6月23日に日本でレビュー済み
この作品、なにげなく立ち寄ったレンタル店で、ふと目についたので手に取った。。。
店頭でタイトルを見るまでその存在さえ知らなかった。
98分という小品。
さほど期待はしていなかったのだが、思いのほか、見ごたえがあった。
舞台は、アメリカの地方都市、オハイオ州 クリーブランド。かつては工都として隆盛を誇ったが、今はそれも見る影もない。
主人公は、その街に暮らす6組の老若男女。
終始、雨が降り止まない中、物語は展開する。
ドラッグ中毒のため保護観察中の身にあるまだ年若い母親。
数日前に息子を亡くして悲嘆にくれながらハンドルを握る初老のタクシードライバー。
平凡だが何不自由なく生活しつつも何か満ち足りなさを感じている中年実業家。
飲んだくれて、息子に金を無心しつづける年金暮らしの老人。
最愛の恋人に逃げられ、仕事もままならなくなり破産寸前のタイル職人。
仲間に疎まれ、解雇されかかっている知的障害の鉄道作業員。
それぞれが、それぞれに 「悲劇的」 な状況に追い詰められている。
その中で、それぞれに苦悩を味わう。
しかし、誰一人として救われる者はいない。
三日間降り続いた雨が止み、それぞれが新たな岐路に立つが、それは必ずしも幸福な転機とは言えない。
ストーリーはただ淡々と流れてゆく。
6組の人間がどこかで交錯するわけでもなく、感動的なクライマックスが待っているわけでもない。
何よりも、まるっきり 「救い」 がない。
ただ、だからこそ、そこには、人間存在の、どうしようもない 「悲劇性」 あるいは 「喜劇性」 が、そこはかとなく味わい深く描かれているように思う。
要所に流れるジャズの調べと抑制の利いたラジオのDJ。そして、時折挿入される廃れた都市を俯瞰するシーン。―― これによって、気だるい雰囲気と含蓄とが、より一層深められる。
トータルな映像作品としてみても、すばらしいセンスだ。。。
この映画は、観る者に対して、どっぷりとストーリーに浸りこむことを避け、一定の距離感を取る 「冷徹さ」 を求めているようにも思える。
だから、下手な期待と先入観を持って観ようとすると、だらだらとした、ただ退屈なだけの映像に感じられてしまうように思う。
観る者の 「構え」 によって、評価が二分される映画であろう。
梅雨のさなか、ひさびさに 「人間ドラマ」― 人生なるものの 「ままならなさ」 やら、生きる営みの中で誰もが経験する、うつろいかげろう心模様 ― そうした機微を堪能した。
店頭でタイトルを見るまでその存在さえ知らなかった。
98分という小品。
さほど期待はしていなかったのだが、思いのほか、見ごたえがあった。
舞台は、アメリカの地方都市、オハイオ州 クリーブランド。かつては工都として隆盛を誇ったが、今はそれも見る影もない。
主人公は、その街に暮らす6組の老若男女。
終始、雨が降り止まない中、物語は展開する。
ドラッグ中毒のため保護観察中の身にあるまだ年若い母親。
数日前に息子を亡くして悲嘆にくれながらハンドルを握る初老のタクシードライバー。
平凡だが何不自由なく生活しつつも何か満ち足りなさを感じている中年実業家。
飲んだくれて、息子に金を無心しつづける年金暮らしの老人。
最愛の恋人に逃げられ、仕事もままならなくなり破産寸前のタイル職人。
仲間に疎まれ、解雇されかかっている知的障害の鉄道作業員。
それぞれが、それぞれに 「悲劇的」 な状況に追い詰められている。
その中で、それぞれに苦悩を味わう。
しかし、誰一人として救われる者はいない。
三日間降り続いた雨が止み、それぞれが新たな岐路に立つが、それは必ずしも幸福な転機とは言えない。
ストーリーはただ淡々と流れてゆく。
6組の人間がどこかで交錯するわけでもなく、感動的なクライマックスが待っているわけでもない。
何よりも、まるっきり 「救い」 がない。
ただ、だからこそ、そこには、人間存在の、どうしようもない 「悲劇性」 あるいは 「喜劇性」 が、そこはかとなく味わい深く描かれているように思う。
要所に流れるジャズの調べと抑制の利いたラジオのDJ。そして、時折挿入される廃れた都市を俯瞰するシーン。―― これによって、気だるい雰囲気と含蓄とが、より一層深められる。
トータルな映像作品としてみても、すばらしいセンスだ。。。
この映画は、観る者に対して、どっぷりとストーリーに浸りこむことを避け、一定の距離感を取る 「冷徹さ」 を求めているようにも思える。
だから、下手な期待と先入観を持って観ようとすると、だらだらとした、ただ退屈なだけの映像に感じられてしまうように思う。
観る者の 「構え」 によって、評価が二分される映画であろう。
梅雨のさなか、ひさびさに 「人間ドラマ」― 人生なるものの 「ままならなさ」 やら、生きる営みの中で誰もが経験する、うつろいかげろう心模様 ― そうした機微を堪能した。
2017年7月18日に日本でレビュー済み
その雨の中で泣く女。人を救えないことに苦しむ男。そして、自分さえ救えないことに苦しむ男がいる。
我々の日常は退屈で些細で、大げさに語ることのできる何かがあるわけでもない。ただあるがままに生きて、煤けた窓を通して、一人ぼんやり、静かに雨の降り続く街を眺めるように。
雨の日には、静かにジャズが流れる街があればいいのに。
我々の日常は退屈で些細で、大げさに語ることのできる何かがあるわけでもない。ただあるがままに生きて、煤けた窓を通して、一人ぼんやり、静かに雨の降り続く街を眺めるように。
雨の日には、静かにジャズが流れる街があればいいのに。
2009年10月10日に日本でレビュー済み
降り続ける雨の中で人間模様が交差する。様々な人間が様々な事情を抱えて生きている。当たり前だけど、隣の人間にも人生がある。そんな物語。雨のクリーブランドの中、ラジオからジャズが流れ続ける。ジャズに乗って人間達の人生が流れる。そんな雨なのです。中心はホームレスの男性と雨の中出逢った男性の話。後悔しない生き方を普通に過ごす中で実行する。そんな男の話が心に残ったのです。
あなたも雨の中で人生を見つめてみませんか?
あなたも雨の中で人生を見つめてみませんか?