みなみさんのこのキャラクターソングを聴いていて先ず感じるのは、「ありふれている事」だと言えます。
みなみというキャラクターの心の内側に隠された、ありふれた優しさや、ありふれた幸せ。あるいは、友達を想う心や、周りからのイメージとのギャップに悩む心。
色々な意味でとてつもない状態の曲の並ぶらきすたのキャラソン集の中にあって、こうした事をストレートに「普通に」表現しようとしたこのCDだけは、全く異質な存在であるのかもしれません。
逆に、他の作品の様なインパクトが欲しい人には普通過ぎるだろうし、内側を表現するために本編内の喋り方そのままという訳にいかなかった為か、長門有希のキャラクターソングを想像して買うと、肩透かしを喰らいます。
それでも、普通が偉大だという事を知っているみなみさんのファンには、是非星5つをもってお勧めしたい、優しさと温もりに溢れた名曲です。元々茅原実里さんは歌手としてもキャリアのある方ですので、歌唱力も折り紙付き。