![レコード・コレクターズ 2007年 09月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/51vZqQDLUUL._SY445_SX342_.jpg)
・ 私がこの月刊誌を買うのは、ここ１０年で２回目である。私はドアーズのファンである。
・ 熱心なドアーズファンなら、「ムーンライト・ドライヴ」（クリサファリ）、「ドアーズ」（デンズモア）、”No One Here Gets Out Alive”(Hopkins & Sugerman)などを既に読んでいるだろうが、そうであれば、この雑誌で得られる新たな知識は以下の通り。
1.レイ・マンザレクの５ページのインタヴュー。必読というほどではないが、まあまあ面白い。
2.2000年以降にブライト・ミッドナイト・レーベルから出ているライブ盤や、最近再発されたアルバムのボーナストラックなどについての紹介。
・ 要するに、モリスンが「オイディプス王」（ソポクレス）を読んで「ジ・エンド」を書いたなどの表面的な知識は得られるが（昔からのファンには、耳にタコができる話）、その歌詞との関係を具体的に示すような、新たな試みは無いのである。英国のMojo（2007年６月号）のインタヴュー記事（例えば、ストーンズのプレイ・ウィズ・ファイアがライト・マイ・ファイアのタイトルのヒントになったとクリーガーが述べている）と比べてやや見劣りする。
・ また、P.55で「ハロー・アイ・ラヴ・ユー」がクリーガー作となっているが、モリスン作の間違いである。このような初歩的な誤りは無くしてほしい。ついでながら、他ページには誤字もある。
・ 今年創刊されたローリングストーン日本版は解説が充実しており、それに比べて新規の「文化的な深みのある」情報が少ない。この雑誌を久しぶりに読んだが、相変わらず表層的、というのが正直な感想である。
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