マンハッタンズ黄金期のボーカリスト、ジェラルド・アルストンの90年発表のアルバムで、いわゆるその年、その時期の音色(おんしょく、と読んでいただきたいです)で、その符牒を理解する方は手放しで堪能できる作品です。
巷間で囁かれるサム・クックとの類似性であったり、個人的にはジャーニーのスティーブ・ペリーを想起したことであったり、リアルタイムで聴いたときにはサム・クックをそれほど傾聴しておらず、ジャーニーはご無沙汰の時期だったので、還暦を間近に控えた今だからこその俯瞰的な楽しみ方であるように思いました。