ピリピリ、ヒリヒリ、笑いながら自分の傷口に塩を
なすりつけるような、痛い傑作です。
どの曲も徹底してポップ。
なのに痛い。
いたたまれない。
渋谷系のひとつまえ、の時代にソロデビューして
財津和夫さんとのデュエット「償いの日々」で
ヒットを飛ばした歌手の原ミドリさんと、
バックメンバーだった菊池さん、河野さんのユニットで、
前歴ゆえもうひとつアピールしなかったチームなのですが、
まあ高度な音楽性!!
解説で凄いのはわかるけど、どのあたりをターゲットに
してたのかわからない、と書かれるのがわかる、
音も精神性もねじくれまくった世界です。
菊池さん派のあなた、この後出た原みどりさんと中村コメタローさんの
「ブルーズ彗星」、聴いてみてね!!
さらに痛くてエグイ、そして美しい世界が展開されています。
涙の剛速球。
しかし菊池さんの詞って凄い・・・。