「ウルトラマン」としては初めての深夜枠放映となった本作。(シリーズを含めれば「Q dark fantasy」もですが)は、従来とは大きく異なる趣の作品でしたが、
根底にはきちんと、基礎となった「ウルトラセブン」が存在していました。
BGMに関してもそれは言えることで、これまで「セブン1999」「ネオス」を担当してきたVapがとうとう本領を発揮します。
斉藤高弘氏と氏がコラボを希望した菰口達也氏が作曲(菰口氏は1曲のみ)した劇判は、オーケストラが売りであった「セブン」から一転、
シンセサイザーとギターを駆使した「大人」のサウンドを構築しています。特にトラック13の「Komo's morment」はそれが顕著に現れています
しかし、そこはやはり「セブン」の名を受け継ぐ作品。よく分かっています。
そうです。「セブン」の楽曲はそんな雰囲気の楽曲が非常に多かったのです。しかし前者は完全にセブンが主役。こういった楽曲は浮くしかありません。
ですが「X」は違う。それが表に出てきても何ら問題はありません。寧ろその方が良い。つまり、この楽曲の根本にもちゃんと「ウルトラセブン」は存在しているのです