ずっとC社の800mmF5.6を使ってきたのですが、明るいのが必要になりD800E用に購入。
一長一短ありますが、総評としては、いいレンズだと思います。
<良いと思うところ>
・D800Eとの相性も良く、像のキレは見事で鳥肌モノです。
・AF速度も十分に速いです。
・フードをはずすと(800mmにくらべて)思ったよりコンパクトです。
・VRの効きはそれなりです。超強力ではないです。
・フード内面が植毛されているのは当然だけど誠実な作り。
<ちょっと残念かな>
・レンズ鏡筒の質感は、安価キットレンズの外装と同じ。高級感はないです。
(これはC社のほうが、うーんと良いです)擦り傷が目立ちます。
・VR動作音は、NIKKORのなかでもかなり爆音タイプです。ガサガサ言います。
・フードがキャシャなのが痛い。
・フォーカスリングがオモチャみたいで手応え悪いです。カポカポします。
・マウントの防滴シーリングがあるのはいいですが、ここにゴミが溜まって
放置するとマウントの合わせ面にゴミを噛んで傷つきます。
・三脚座の回転はいいが、90度おきにクリックくらいあってもいいのに。
<ポイントになるところ>
新しいレンズも登場していますが、このクラスを購入される方へ参考になれば。
・維持にお金かかります。初期投資はもちろん、VR機構は最短5年程度でリプレイス要。
このときの費用はおよそ10万円です。また、オーバーホールは20万円しますので
グッドコンディションで使い続けるには、かなりお金が出て行きますので覚悟してください。
2015年に製造中止なので、2025年までにはかならずオーバーホールしないと部品供給期限が
10年で止まります。
・フロントのメニスカス保護レンズは150mmあります。一応、保護レンズなので
かなり強いコーティングになっていますが、このサイズのフロントレンズのクリーニングが
できるかどうか自答自問してみてください。私はもっと巨大な天体望遠鏡をクリーニングする
ので150mm程度は何でもありませんが、初めての方だとかなり苦戦すると思います。
最低でもNikonのメンテナンスキットくらいは必須です。心配な方は触らずにサービスセンターで
お金で解決するほうがいいと思います。
・600mmF4は他に比べて画像が甘いと言われますが特に気になりません。むしろ
このレンズを完璧に振りまわせる技量と機材がないと買っても能力が発揮できません。
特に野鳥の場合、AF一発で切れることは、まずありません。AFで合焦して、すぐにマニュアルで
目にピントをフォローしてシャッターを切るという動作をしなければ、F4.0の被写体深度で
良い画像を得るのは不可能です。明るいレンズはこういう訓練が必須になります。
ということで、私感を書きましたが、魅力的なレンズですので、我こそはと思っておられる
強者の方は、ぜひチャレンジしてみてください。
ブランド | Nikon |
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製品型番 | 316345 |
ズーム倍率 (光学) | 1 x |
固定焦点距離 | 600 ミリメートル |
焦点距離 (広角側) | 600 ミリメートル |
焦点距離 (望遠側) | 600 ミリメートル |
F値 (広角側) | 4 f |
F値 (望遠側) | 4 |
レンズタイプ | 単焦点レンズ |
種類 | 望遠レンズ |
フィルター径 | 52mm |
レンズ構成 | 12群15枚(EDレンズ3枚、ナノクリスタルコート1面)、(+メニスカス保護ガラス1枚) |
レンズマウント | ニコン F |
手ブレ補正 | あり |
付属品 | かぶせ式フード(HK-35)、トランクケース(CT-607)、組み込み式フィルターホルダー、52mm ネジ込み式NCフィルター、レンズストラップ(LN-1)、一脚座 |
モータータイプ | 超音波モーター |
電池付属 | いいえ |
保証書 | 同梱&EOL |
保証 | メーカー保証:1年 |
梱包サイズ | 59.5 x 36.7 x 31 cm; 5.06 kg |