学生時代、FMファンという雑誌があり、全国で4つのチャンネルと公共放送のみしかない時代のバイブル的な番組表の雑誌がありました。その表紙にこのレコードジャケットが使用され、何だこれはと記憶しています。以来、ロックからジャズ、クラッシックと趣味が変わっていき、当時、全盛期を極めたポリーニがベートヴェンの後期ソナタと6つのパガテル等を弾き、すばらしい曲と感動しておりました。
グールドはバッハから始まり、ベートーヴェンもレコードを購入しましたが、正直なじめませんでした。その後、亡くなってからは沢山の廉価版が出て、懐かしい思いで購入しました。
パガテルの本来の演奏と解釈は右に出るものはないと思います。併せて、変奏曲集もレコード時代から変わらないすばらしさと感じています。
余談ですが、グールドの私的なベストは、ソナタ6番の2楽章と思います。これに勝るもの以前に、匹敵する演奏すら無いと思います。私が亡くなったら、この演奏で送って欲しいですね。パガテル、変奏曲、ソナタ、全て覚醒剤のようなこの演奏に、離れられません。お気をつけて下さい(笑)。