「侍ニッポン」が原作。
東千代之介の「侍ニッポン」では井伊大老とその子供新納鶴千代が桜田門外の変で親子の名乗りをする。
この作品では新納鶴千代は最後まで自分の父親が誰か分からず、自己のアイデンティティを探し続ける。
実の父親が分からないため、恋人の家族に拒否され、仕官も上手くいかない。そこで、勤王の志士であることをアイデンティティにするため、幹部の指示に従い親友も暗殺する。
組織の次の暗殺の目標は井伊大老。
暗殺前夜、幹部は新納鶴千代が井伊大老の子供であることを知り、新納鶴千代が暗殺の対象となる。
新納鶴千代は前後と右から刀を突き付けられる。その瞬間、新納鶴千代は手に持っていた刀を背中で抜刀して、3人を切り捨てる。驚いたね。三船敏郎、凄いね。
でも、新納鶴千代は幹部が自分を暗殺しようとしたとは思わずに、井伊大老暗殺に向かう。そして、井伊大老の首を掲げ、勤王の志士としてのアイデンティティを確認した満足感に浸るのであった。