本アルバムは、1971年の前作『Bird on a Wire』に続いて、1972年にリリースされたスタジオ・アルバムで2007年のリマスタ・バージョン(CD)である。全体的に観ると、前作をほぼ踏襲したフォーク・バラード中心のコンセプトと言えるが、カントリー/ロック・テイストの印象が強いように感じられる。元々ティム・ハーディンは、60年代から70年代のアメリカン・フォーク・シンガー/ソングライターと言うイメージだが、前作を含め本アルバムでもトラディショナルなフォーク・スタイルは薄く、フォーク・カントリーをベースにしたバラード・スタイルが多いところ、本作ではソフト/カントリー・ロックもフィーチャーしている。個別ナンバーでは、“Bo Diddley”のオリジナル(作曲は“Willie Dixon”)でオールド・スタイルのアメリカン・ロックのカバー「You Can't Judge a Book by the Cover」(62年)、同じく“Willie Dixon”作曲の「Do the Do」、ソフト・ロック・スタイルの「Lonesome Valley」、8ビートの「Perfection」等が挙げられる。他方スロー・バラードの「Midnight Caller」、「Sweet Lady」、フォーク・ポップな「Yankee Lady」、カントリー・バラードの「Till We Meet Again」、ソウル・テイストのフォーク・バラード「Nobody Knows You When You're Down and Out」等、バラード・ベースで対照的な構成だろう。特にランディ・ニューマンの手に依る、スロー・バラード・テイストの「I'll Be Home」が注目ナンバーだろう。なお本作では自身のオリジナル・ナンバーはない。
When I found this CD on Amazon, I wasn't sure what to expect. I thought that I had all of his albums. I would recommend this CD to any serious Tim Hardin collector. Although from my perspective, not as good from beginning to end, as his first two releases, anyone who truly loves Tim's music will want to add this to their collection.