ショート・カッツ [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ジュリアン・ムーア.ティム・ロビンス.ジャック・レモン.ロバート・ダウニー・Jr..アンディ・マクダウェル.マシュー・モディーン.マデリーン・ストー.フランシス・マクドーマンド, ロバート・アルトマン |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 3 時間 9 分 |
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商品の説明
商品紹介
"★ついに実現した待望の初DVD化!!
★ヴェネチア国際映画祭(金獅子賞・特別賞)、NY批評家協会賞(作品賞・監督賞・撮影賞)、ゴールデン・グローブ(特別賞)、全米批評家協会賞(助演女優賞/マデリン・ストー)等、世界の名だたる映画賞を獲得!
★人生の裏に隠された“小さな切り傷(=ショート・カッツ)”が「無修正」で大胆に暴かれる!
【STAFF】
監督/脚本……ロバート・アルトマン
脚本……………フランク・バーハイト
原作……………レイモンド・カーヴァー
製作……………ケイリー・ブロコウ
撮影……………ウォルト・ロイド
【CAST】
ジーン・シェパード……ティム・ロビンス
シェリ・シェパード…… マデリーン・ストー
マリアン・ワイマン…… ジュリアン・ムーア
ラルフ・ワイマン………マシュー・モディーン
ビル・ブッシュ…………ロバート・ダウニー・Jr.
【STORY】
害虫駆除のヘリコプターが飛んでいる以外は、いつもと変わらぬロス郊外の住宅地。出逢いと別れ、愛と裏切り、生と死…など、喜怒哀楽を隠しきれない10組22名の日常が、複雑に絡み合いながら展開していく。そして、現実から少しズレてしまった日常は、やがて驚くべき結末を迎える…
※ジャケット写真、商品仕様などは予告なく変更となる場合がございますのでご了承ください。 "
Amazonより
地球に降り立ったエイリアンに、人類は救う価値があると納得させたいとしよう。90年代のロサンジェルスを舞台に人生のブルージーな旋律を紹介したロバート・アルトマンの『ショート・カッツ』を見せるのは、絶対にいいアイデアではない。レイモンド・カーヴァーの物語に題材をとった(アルトマンとフランク・バーハイトが脚本を担当)この野心作は、ロサンジェルスの生活に対する歪んだ愛情表現だ。この町では幸福は貴重なのである。少なくとも8つの異なるストーリーが交錯し、大半は自分が暮らしている人生に積極的に関わらないことを選んだ人々についての物語だ。どうやら意図的にストーリーのどれひとつとして(それを言えば、演技のどれひとつとしても)他のものに比べてインパクトのあるものはない。真の意味でモザイクの映画なのだ。一番の代表となるプロットは川で死体が発見されたことがわかっても、釣りを続ける決意をした友人たちのグループ(バック・ヘンリー、フレッド・ウォード、ヒューイ・ルイス)を扱ったものだ。このストーリーはこの映画の陰気なコメディであり、特徴として作用している。正しい行動をとれないことがキーワードだ。また、自分たちの崩れつつある関係について語り合うよりも、アレックス・トレベックを見ることについて語り合うほうを好む人々もいる。才能あふれる豪華キャストが風に惑わされ、真実、セックス、情熱の瞬間にふと巡り会う。めでたしめでたしのラストを迎えるものさえある。アルトマン映画の多くに共通するテーマである人生の予測できない性質は、それほど極端に主張することもなく、引きつけられるわけではない。キャストでもあるアニー・ロスが歌っているが、マーク・アイシャムによる音楽は陰鬱に拍車をかけているし、冒頭で害虫メド・フライを退治するためにヘリコプターが町に農薬散布する場面のオープニング・ナンバー「Prisoner of Life」も、同じ効果をあげている。最大のヒットとなった『ザ・プレイヤー』から20年後に発表された本作で、アルトマンは新人監督の心を持ったベテランのアーティストとして健在であることを証明した。アルトマンは冒険をまったく恐れていない。(Doug Thomas, Amazon.com)
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988113822596
- 監督 : ロバート・アルトマン
- メディア形式 : 色, ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン
- 時間 : 3 時間 9 分
- 発売日 : 2007/11/22
- 出演 : ジュリアン・ムーア.ティム・ロビンス.ジャック・レモン.ロバート・ダウニー・Jr..アンディ・マクダウェル.マシュー・モディーン.マデリーン・ストー.フランシス・マクドーマンド
- 字幕: : 英語, 日本語
- 言語 : 英語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- ASIN : B000VXXNCI
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 45,369位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,522位外国のミステリー・サスペンス映画
- - 4,142位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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冒頭のヘリコプターの映像はとってもシュールですが、害虫「メド・フライ」の物語への因果関係については触れられず、子供は事故で亡くなり、チェリストはガレージで排気ガス自殺をし、やがて大きな地震がやってくる。
観る人の感じ方や解釈に任せた現代絵画のよう、といてもよいでしょうか。
個人的には、アニー・ロスと彼女のバンドのジャズシーンがお気に入りです。それと、テレフォンセックスでアルバイトする妻(J・J・リー)に、強く出られない気弱な夫役のクリス・ペンがよかったです。
時間があるときにじっくりとご覧あれ。
これがアメリカの群像の一つの姿なのかもしれない。みんな自己主張が強いのだ。そうでなければ生きていけないのかもしれない。
無理に理解したり共感しようとしないで
楽しめました
私たちの日常は、ありきたりの出来事の繰り返しで過ぎてゆく。なのに、家族の中の他人である夫と妻のそれぞれの感情や反応は微妙にずれていて、それが思わぬ爆発の原因にもなる。出来事のほんの少しのタイミングのずれが、幸運を呼ぶかと思うと不幸のどん底に陥れることにもなる。そのずれを知らずに生きている私たちに、それをコントロールする術はなく、むしろずれを増幅する方向に行動してしまったりする。
レイモンド・カーヴァーの短編小説の魅力は、日常生活に潜む微妙なずれを抉り出し、私たちの前に投げ出してくれることにある。アルトマンは、そのカーヴァーの世界を芸達者な俳優たちによってリアルに映像化してくれた。
ウンベルト・サバの詩「ミラノ」に、こんな一節がある(須賀敦子の訳より)。「生きることほど、人生の疲れを癒してくれるものは、ない」
人生に囚われ、馬鹿なことを繰り返し、大きな声で罵り合い、それでいて、何事もなかったかのようにまた、幸せな囚われ人に戻る。この世の厄介なことの原因はほとんど家族にあり、人生にある。しかし、その厄介な事から救ってくれるのもまた、夫婦であり家族であり、人生であるのだ。
人生にショートカッツ、近道はない。地上のあちこちで右往左往する人間たちを、神は見ている。夜空に舞うヘリコプターを操縦するストーミー・ウェザーズ(荒れたお天気)という名のパイロットは、今夜もアルトマンとカーヴァーの代わりに地上の私たちを眺めている。
随分前に一度観たきりで、断片的な記憶しかないが、20人以上いる登場人物の中で
恐らく端役の部類だったと思われる自殺を図るチェロ奏者の女が妙に印象に残っている。
本作を監督したアルトマン氏も先月亡くなったということだ。
この機会に是非DVD化を希望。
これがものすごくよく出来ている。
このシーンだけで私はぐっと作品の世界へ引き込まれました。
もう一つすごいところ。
それは複数のバラバラの登場人物の視点が描かれ、
それぞれのストーリーがちょっとずつ繋がっているところ。
これが非常に面白い!
某有名小説家は、この映画をみてインスピレーションを得、
同じような複数視点の物語を書いたとか。
アルトマンの傑作ですね。
ぜひともご覧あれ。
映画は、近所に住んでいると思われる複数のアメリカ人の男女関係を描いている。しかし、原作のオムニバスではなく、ひとつの短編の一部が別の話に使われていたりする。原作では、それぞれ主人公が異なるのに、映画ではひとつのカップルが原作の複数の話の主人公になっている。元々短いカーバーの原作を、更に短くパーツとして繋いでいる。
原作に比較的忠実に映画化しているものもある。それは、③と⑧である。それでも、ある夫婦の話の一部として使われている(③の話に⑨の主人公が関わる)。
描かれるカップルにまともなのはひとつもない。90年代のアメリカの中流階級以上の夫婦に見えるが、不倫、テレホンセックス、異常な性衝動、動物虐待、ひき逃げ事故―止めどもなく続く。タバコを吸い、酒を飲み、ベッドでの会話。それを映像があからさまに映し出す。
カーバーの原作と同じで描写に臨場感がある。手持ちに近いカメラの撮りかたで、男と女がもつれ合っているその場に居合わせている感覚になる。矢継ぎ早に、次々と場面が変わり、それでも見入ってしまう。パソコンも出てこない。メールもない。スマホもない時代で、人と人が直に言葉をぶつけ合う。これが、今とは違う。穏やかな表情が少ない、極端な人間たちの話だが、それはアメリカ人を取り巻く状況が殺気だっているからだ。人間臭い群衆劇が得意なアルトマンらしい映画だ。でも、原作でカーバーはもう少し淡々と描いていた。