オランダ映画というものを初めて観ましたが、すごくイイッ。
アメリカ映画とはアプローチがぜんぜん違います。
ラブコメといっても、アメリカ映画によくあるような軽快なコメディーではなく、もっと控えめな感じです。
それぞれのシーンや演出、カメラアングルなど制作全般に渡って、すごくダイレクトな表現であり、描写が生々しいと言えます。
この作品だけかもしれませんが、荒々しいほどに情熱的であるとも言えます。
この映画には、ほとばしる青春、みなぎる血潮を強く感じさせてくれています。
本能的なアクティブさがこの映画で語っている青春そのものかもしれません。
それに出演者はそれぞれ個性豊かなキャラを演じており、ユニークに仕上がりとなっていて観ているものをまったく飽きさせないですね。
特に客室係のアグネスを演じるBracha van Doesburghさんという女優が最初から最後までキラリと輝いていて、とても素敵です。
この作品のバックグラウンドには、オランダ社会の移民問題や不法就労、人種差別といったことに一石を投じているようです。