運命のBOY MEETS GIRL、と言ったらEDの福井裕佳梨ソングの方が
しっくり来るかもしれない。しかしCLUBJAZZ界の新星Jazzin'parkの
手掛けるOP曲は、またしてもアニソンの許容範囲を大きく広げてしまった…
JiLL-Decoy association(RED GARDEN・OP)しかりanNina(ひぐらし解・ED)しかり。
いや、むしろそれは必然のなせるワザなのかもしれない。それは、それぞれの
世界観の音楽的ニーズが呼んだ奇跡ともいえる。雰囲気のあるオサレ感覚を持つ、
「ドラゴノーツ」OPテーマである本作も、間違いなくその確かな引力を放っている。
軽やかなジャングル(ドラムンベース?)のリズムも心地よい疾走感で一気に視聴者を
作品世界へと引き込む、伸びやかでロマンティックナチュラルな女性ヴォーカル…
元は男性二人組(+本作ではVOCALにてATSUMIが参加)によるクロスオーヴァーサウンドを
得意とする当アーティストの音楽的間口の広さ、懐の深さが、その奇跡を可能にした。
―その視線が描く先に拡がる、遥かな蒼穹(そら)。本編をなぞったドラマが、象徴的な
歌詞にて繰り広げられ、サビに向かって次第に明るく健やかに展開していく曲調が、
主役二人の運命の先にある希望を思い起こさせる。そう、それは必然のBOY MEETS GIRL。
切なさ爆発のピュアソングであるED楽曲と併せて聴きたい、良質のオシャレサウンドがここにある。
(冒頭作品アーティストが好みなら必ず損はさせない音楽ユニットである事は確か)