正直、有線から流れてきた「曇天」を耳にするまで、彼らの音に触れたことは無かった。
が、一聴してやられてしまい、CDを買い漁っている。
歌詞の言葉の綴り方が独特の情緒を感じさせるが、音に湿り気は無く、ストレートに届く音にこの歌詞が乗ったときに生み出される、
この感触は何だ?
流れ出すだけで空気の色が変わる。この感覚は、個人的にはミッシェル ガン エレファント以来の衝撃。
歌詞カードを見ずとも、はっきりと聞き取れるボーカルだが、一度は紙上に並ぶ歌詞を眺めるも良し。
”熱々の海岸 モノクロームの木陰 本格な3時 指切りの約束”「シンクロニズム」、
”悩ましげなまつげ そこはかとなくだるい”「修羅」。
「オーライとオーイエ」ゆるさの中に高まる感じが最高。
氏原氏の声、声の吐き出し方、全て良し。強力にお薦め。