◆映像特典/ギャラリー封入/ライナーノーツ
フルトヴェングラーは第三代ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督であり、ヒトラーに最も愛された指揮者であり、作曲、ピアニストである。今年発売された中川右介著「カラヤンとフルトウ゛ェンク゛ラー」は権力闘争を描き話題に、また、ヴェングラーの録音で最も愛されている1951年「バイロイトの《第九》」の本公演のライヴ録音が見つかったことから今またクラシック界では波紋を呼び、話題となっている。
本作はフルトヴェングラーの当時の映像は勿論の事、当時の時代を生きた人々の映像と音楽を巧みに組み合わせ、臨場感を演出、そして、今年創立125周年を迎えるベルリン・フィルハーモニー。その現音楽監督のインタビューも入った非常に興味深い仕上がりをみせている。
【ストーリー概要】
没後半世紀を経てもなおカリスマ的オーラで音楽ファンを引き付け続けているドイツの名指揮者ヴィルヘルム・フルトヴェングラー。ナチス集会での演奏会でワーグナー《マイスタージンガー》前奏曲を演奏した際の問題の映像に、迫害されるユダヤ人たちの映像をオーバーラップさせると共に、ナチス協力者として戦後ドイツを離れたフルトヴェングラーについて作家、学者、そしてベルリン・フィルハーモニーの現音楽監督サイモン・ラトルらのコメントを織りまぜるという、没後50年を翌年に控えた2003年に、ドイツのTV局ZDF/arteで放映された音楽ファン必見の注目作である。
【メインスタッフ】
製作:エルケ・ペータース
音楽:ベートーヴェン、ワーグナー、ブルックナー
字幕監修 演奏史譚家 山崎 浩太郎