● 『セリーヌとジュリーは舟でゆく』のレビューを書いていた商品ページが無くなってしまったので、こちらへお引っ越ししました。。
♪~どこへ行くの、セリーヌ? あなたはどこへ、ジュリー
私は風にさそわれて 私は穏やかな海へ 人生の大海原へ~♪
夏のある日 パリのどこかの公園で 木漏れ日の下にジュリーがいる
読んでいるのは 「魔法」の本
サングラスを落っことしたセリーヌと それを拾ったジュリー
セリーヌとジュリーの物語は こうして始まる
・・・とてもおもしろい『物語』 でもこの映画の魅力はそれだけじゃないように思う
ストーリーはちゃんとある 複雑(巧妙)だけど難解ではない
素敵な謎があって サスペンス・タッチで進むファンタジー
劇中劇の形をとって 楽しく虚構と現実が入り交じり くりかえし や いれかわり の 眩惑感
時間と登場人物がねじれ 永遠に回ってしまうような そんな作りもおもしろい
・・・でも この映画の魅力はそれだけじゃないと思う
魔法の本 図書館勤め タロット占い 猫 トランクの中のお人形 そして セリーヌとジュリーのふたり
セリーヌは「マンドラゴラ」の芸名をもち ジュリーの家には 「ばあや」がいた などなど
いわくありげなレンガ造りの蔦のからまるちょっと寂れた怪しいお屋敷・・・などなどなどの 魅力的な道具立て
この映画のいちばんの魅力は この豪華絢爛な道具立て チャーミングなふたり アドリブらしいテンション高めで突拍子もないのに自然な会話 ドキュメンタリ・タッチと演劇的夢魔的ムードのお屋敷シーンが渾然一体 遊び心あふれた自由な演出・・・などなどなどなど
「そこ」にいるのが とても楽しい3時間 できればもっと続いてくれ~~~! と思うのだった。
ラストシーンは・・・・・・・・知りたくない方はここでストップ!!
。。。
・・・
☆ 夏のある日 パリのどこかの公園で 木漏れ日の下に『セリーヌ』がいる
「魔法」の本を持ってはいない
「魔法」の本をおっことした『ジュリー』と それを拾った『セリーヌ』
こうして ジュリーとセリーヌの物語が はじまる・・・
Oh! エンドレス 素敵な迷宮!
型にはまらない映画を好まれる方におすすめします。
(出演者も脚本に参加してるそうです。)