メーテルリンクの戯曲「Pelleas et Melisande」をテーマにした4人の著名な作曲家の作品を比較しながら聴けるのがこのアルバムの最大の特徴。チェコフィルの厚く暖かみのある濃い音色がとても魅力的です。何度も繰り返して聴きたくなってしまうような音色です。
FaureのPelleas et MelisandeについてはPlasson指揮のトゥールーズ・キャピトール管弦楽団の演奏(1980年の録音)も有名ですが、録音状態や音色の点でこのBaudo指揮のチェコフィルのほうが数段上でしょう。聴いていて本当に心が癒されます。録音状態が良くてしかもこのような暖かみのある濃い音色が聴けるCDは滅多にないと思います。