前半まで観ていると、ストレンジな感覚のなかで
子供達の間での政治的力学(とでも言えば良いか?)みたいなもの
を感じさせていましたが、イサコやハラケンの行動の裏が次第に
見え始めていくうちに作品自体が本当に描こうといている核心に
触れていきます。それに伴ってトーンも重いものになっていきますが、
そこはしっかりフォローして欲しい・・・。
言わば「大人たちが行ってきた事の影響のなかで、子供が
自分の生き方を得ていく物語」といえるでしょう。
幾分言葉による説明の部分が多くなるのが残念ですが、それを補うだけの
絵造りがされているのは立派。