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都会のアリス [DVD]

4.3 5つ星のうち4.3 29個の評価

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新品 中古品
DVD 1枚組
¥5,299
DVD 通常版
¥5,800
DVD 通常版
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フォーマット ドルビー, ブラック&ホワイト
コントリビュータ イエラ・ロットレンダー, ヴィム・ヴェンダース, リュディガー・フォグラー, リサ・クロイツァー, ファイト・フォン・フェルステンベルク
稼働時間 1 時間 51 分

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登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.33:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • EAN ‏ : ‎ 4988021128179
  • 監督 ‏ : ‎ ヴィム・ヴェンダース
  • メディア形式 ‏ : ‎ ドルビー, ブラック&ホワイト
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 51 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/1/23
  • 出演 ‏ : ‎ リュディガー・フォグラー, イエラ・ロットレンダー, リサ・クロイツァー
  • 販売元 ‏ : ‎ バップ
  • ASIN ‏ : ‎ B000ZH1BGA
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 29個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
29グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旅を続ける中で、青年と少女の関係性が微妙に変化していく様子が、静かで繊細なタッチで描かれています。海で泳ぎながら言葉を交わすシーンがとても印象に残りました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年5月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作の緋文字で共演した二人が仲良くなっているのを見て着想を得たということです。

紀行文を書くため、ポラロイドを片手にアメリカ東海岸を放浪するフィリップ。人間関係が全て行きずりで、転がり込んでいたマンハッタンの女性宅を追い出され、空港で知り合ったドイツ人母娘の宿泊ホテルに泊めてもらう。しかし、女性は娘のアリスをよろしくとばかりにメモを残し内縁の男のところへ行ってしまう。

フィリップとアリスの珍道中が始まります。運河の街アムステルダムで合流する予定が待てど暮らせど母親は現れない。仕事も進まず、いつまでも一緒にいられない。フィリップはアリスに祖母のところへ行くことを提案する。数少ない手がかりを頼りにブッパータールへ、母の旧姓も知らず、手がかりは風景だけ。世界最古のモノレールがある。構図に収まった風景はレトロなSFのようでカッコ良い。喉が渇いたというのでカフェに行く、喉が渇いた筈のアリスはなぜかアイスクリームを注文。ジュークボックスからキャンド・ヒートのオン・ザ・ロード・アゲインが流れる。フィリップはトイレに入り、手を洗いながら鏡を見つめ”冗談だろ”と呟く。そうか、ケルアックの路上か。遅れている原稿を書き上げなくてはならず、サル・パラダイスを気取ってる場合じゃなかった。警察に一任することにした。

チャック・ベリーのライブを楽しんだ夜、警察を抜け出してきたアリスが現れる。ブッパータールは祖母の住んでる町ではなく、アリスがかつて暮らしていた町だったと打ち明ける。自然と再び行動を共にすることになり、祖母の住んでいた家も見つけるも退去済みで別人が住んでいた。公園で日光浴中の女性と知り合う。なんじゃこりゃ!という挑発的な構図。女性宅に世話になり、思わせぶりな消灯、翌朝こっそりと抜け出す。遅かれ早かれこうなる。警察が現れ万事休す。祖母も母親も発見されていた。なぜ連絡しなかった。あなたが依頼したんじゃないかと警察が笑い、フィリップもどうしてかなという様子で笑う。列車がズームアウトされ、微笑ましい珍道中が名残惜しい。母親に返したくないかな。
2022年4月10日に日本でレビュー済み
冒頭から惹きつけられる。何が起こるんだろうというドキドキ感があるのだ。ヴェンダース監督作品はこれが2作目だった。「アランフェスの麗しき日々」で、この監督のセンスというものに惚れ込んでしまったので、昔の作品も鑑賞してみたくなったのだった。
「アランフェスの麗しき日々」は、男と女が主人公で、ほぼこの2人の会話劇で成立している映画なのだが、映像の美しさといい、何が起きるわけでもない映画なのだが、演出といい、天才でないとああいう映画は撮れないよなって痛く感動したのだった。

モノクロで随分と昔の映画の雰囲気が出ていたが、1973年の映画。序盤はセリフがあまりない。車に乗ってポラロイドカメラで写真をとる男の行動しか描かれない。で、そのあとこの男が物書きの仕事をしているということがわかり、ようやく本題に進んでいく。

序盤の少ないセリフのなかで、異様に共感するセリフがあって、さらにこの映画の世界に引き込まれた。写真を撮っても現実そのものは切り取れないというのはわかる。現実そのものを切り取りたいのにだから写真を取るのに、いざ撮影された写真を見ると違うってことがままある。

アリスという少女との運命の出会いのシーンもなんかいいんだよなあ。ぐるぐる回る大きなビルの入口ですれ違うという設定がなんかいい。

それにしても、この時代だからか、アメリカやドイツというお国柄だからか、どちらかは私には解らないが、自由で縛りがなかったんだなあと思う。日本もこのぐらいの自由さがあるっていいよなあ。ルールに縛られず、せせこましくない感じがいい。
例えば、モーテルに備え付けのテレビを、青年が意図的に豪快に破損させても特にその後どうしたかなんていちいち描かない。弁償しなくてよかったんだろうか、いや多分弁償したよな?って、真っ先に私は考えてしまったんですけど。
それに加えて、そのモーテルの部屋の鍵も間違って持って帰ってしまっていて、モーテル側にとっちゃあ、めちゃくちゃ迷惑なお客ですよね(笑)。ま、モーテル側の管理も適当なんでしょうけど。
携帯もない時代だから、連絡もすぐつかないからどうしようもないんだろうけど。車に乗っていて、すれ違った運転手に探している家の写真を見せて、心当たりはあるかと気軽に話しかけるところもいい。みんなフレンドリー。

テレビ放送をやや批判するような感じの演出も興味深い。私もこの主人公の考えに思わず賛同した。テレビの番組自体も結局はCMというのは実に興味深い発言だと思う。延々と垂れ流しにされるどうでもいい情報、宣伝、確かに耳障りだ。
また、付き合っていた女性に電話しても無視されて、とっくに見限られているにもかかわらず、空港がストライキを起こしたため、宿を求めて家に押しかける身勝手さもリアルだ。主人公の男は、お人好しで、思いやりがあって優しくて心が温かい人で、世間一般の尺度でいえばいい人そのものなのだが、欠落した部分もあるということを言いたいがための演出だと思う。アリスとの会話の中でも、答えたくない質問には何も答えずスルーしているところが面白い。それでいいんだよな。いくら子供の無邪気とも言えるたわいない質問とはいえ、全ての質問に答える必要はないのだ。

ある瞬間、永遠に続くんじゃないかと思われた自由気ままな、まさに行き当たりばったりともいえる凸凹コンビの2人旅も、法治国家のシステムに組み込まれる形で、あっさり終幕を迎える。
確かにこうなるのは予測はついていたといえばついていた。生きてさえいれば母親や祖母の居所もすぐにわかってしまうもの。仮に解らないければ誰か別のアリスの身内の人が身元を引き受ける。この青年ではなく別の人と大人になるまでは生きていくのだ。

でもこのあと無事アリスの生活が保障されたとしても、安泰な生活が待っているのかというと不安な気持ちになってしまう。かといって、このまま青年と一緒に旅して暮らせるわけもない。先のことなんかわからないのが人生ってものだから、兎角考えてもしかたがないといえばその通りだけど。
それにアリスも9歳の子供とはいえ、しっかりしている。子供っぽい無邪気さや女の子特有の気分屋なところもあるけれど、なんとなく彼女はどんな困難にも打ち勝って逞しく生きていく力を持っているように思えた。

幕切れは、当然そうなるよなあと想像通りというか、観客の期待通りほんわか思わせる感じで、ハッピーエンド。めでたしめでたしで後味は良い。
2014年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アリスがかわいい映画

それは一緒に旅もしたくなるだろうという納得の可愛いさ

白黒だからアリスが余計に可愛く映るのかわからないが
カラーならもっと良かったのかもしれんけれど
今日では半裸のシーンなどで別の問題もでてしまうかも?

ドイツ語はわからないが、水場で遊んでるシーンの言葉は
日本語訳より海外英語訳の雌ヤギとか(うろ覚え)の方が良かったかな
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年11月9日に日本でレビュー済み
opの画面は少し画質がよくない(そのあとは大丈夫)が、そういうことがあまり気にならない。
モノクロの薄曇りの空を飛行機がゆき、橋の下にひとりの男の人がいる(リュディがー・フォーグラー)。
所在無げでもあり、何か悩んでいるようなフィリップの、ポラロイドで撮った風景。
「見たように撮れない」という彼の本職は「物書き」と後でわかるが・・・仕事、恋人、そして多分アイデンティティと言ったところにまとめられる悩みのある人のようだ。

車からの海辺の風景の臨場感、フロントグラスの雨、町の夜景・・・(撮影はロビー・ミューラー)。
カーラジオや、(後でここはノースカロライナだとわかる)モーテルのTV番組に少し(・・だいぶ)イラッ!とした様子を見せる彼には(自分で聞くためなのだという)「ひとりごと」が多い。。
やがて、「ニューヨーク・シティ・・」と呟く彼の顔に少し笑みが浮かぶが・・・高くは売れない車を手離すことになり(ここでスタディアムから聴こえるオルガンの曲は、全編に流れるメランコリックな曲とともにとても印象的)・・・彼はさらに中心へ、マンハッタンへと電車で向かい原稿料の前借り許可はおりず、ミュンヘンへ戻りたいのにストで航空会社のスト・・・。

とにかく・・・ジャームッシュ作品と似た感じに始まるけれど、もっと切なくなるようなヴェンダースの空気の中のフィリップの(少しどん詰まり気味な)人生と・・・アリス(イェラ・ロットレンダー)という可愛らしくしっかり者だが、ママが少々ちゃんとせず苦労の多い少女のまだ小さい人生とが、空港ビルの回転ドアでクルリと触れ合い重なってゆくこのロード・ムーヴィーは・・・彼の車、電車、飛行機・・・と「のりもの」を見せてそれを繋いで描かれる。

その日、結局ストのためミュンヘン行きは無く、少女とママ(リザ・クロイツァー、少しマリー=クリスティーヌ・バローに似ている女優さん)とともにアムステルダムへ行くはずが、ママの事情(と、フィリップの人のよさがミックスされた化学反応?)でアリスをあずかることになってしまった・・・そんな機内のアリスとフィリップのふたり。。

< 少々、ネタバレします >

可愛いが、大人びている(大人の事情をやむなく理解している)アリスと、(もしかしたら一生・・・)大人になりきれないようなフィリップの、大人同士のようでも、子供同士のようでもあるやりとり。
「アムスで2、3日待って。」というママがちっとも来ないことへの不満や不安が頭をもたげるアリスと・・・(彼女とうちとけ楽しいところもあるものの)・・・どう考えても厄介なことに巻き込まれたわけではあるフィリップの気持ちのゆれうごく感じが、シビアだけどシリアスにはならず(全体を通すと上品に)、微塵も笑わせようというムリのない自然で手際の良い演出からにじみ出るようなユーモアを見せながら・・・アムスの運河の遊覧船に乗り、アリスのおばあさん(ママのママ)のいるというブッパタールへと、バス、モノレールを乗り継ぎ、ロード・ムーヴィーは続く。

「のどが渇いた」というアリス。ブッパタールでふたりの入る街角のカフェの光の美しい映像。大きな(生クリーム入りの)アイスを注文する(食べ物に少々ウルサイこの少女の)店員さんへの毅然とした様子もおもしろいし、ジュークボックスの傍らで・・・なんというのか「いっぱしな感じ」の子供が聴き入っている曲もとてもいい・・・のだが、「ブッパタールはちがう」と言い始め、フィリップの仕事を「落書き」というアリスに彼は業を煮やし、彼女の身内を調べてもらう決意をする。
いったん離れたふたりを、チャックベリー(!)のコンサート会場にフィリップのシーンを短く挟んで、ふたたびロード・ムーヴィーへと戻すところの手際が本当に素晴らしく、ここでの得意げなアリスの表情とフィリップの弾けるような(ここだけのとびきりの)笑顔が忘れられない。。

< ラストにも触れます >

「のりもの」は、さらにライン河を渡るフェリーも登場し、フィリップにとってもアリスにとっても、真っ当でちゃんとした「形」に〆括られる・・・のだけど、ラストの列車のふたりは、ファンタジーの中に遊んでいる感じなのがとても好きだ・・・カメラはやさしくドイツの静かな風景の中の列車を高く遠くから写し出す・・・。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年6月27日に日本でレビュー済み
「風景やセリフ、人の表情には時間が必要だ」そう思わされた映画。最近の映画は会話のテンポが早いことに気付いた。役者が喋っている所だけをカメラで切り取るのが普通だが、この作品では、声に出すまでの仕草や表情までも捉えている。要するに間が長い、風景も長回しで、見ていて眠くなるのだが印象には残る。確かに日常生活の会話を思い出してみると、会話って考えながら話してるから間があって当然だ。セリフは暗記して喋るからスピーディーで、よくよく考えてみると不自然だということに気いた。退屈なロードムービーではあっても、数々のシーンが網膜に焼き付いて離れないのはきっとそのせいで、年を重ねる度にいい映画に思えてくるだろう。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート