文化住宅って、大阪方面で使われてる言葉で、関東方面じゃ使わないよなぁと
思って見始めたんですが、大阪じゃなくて、ここは広島県のどこか
だったんでしょうか?言葉がなんとなくそんな感じでした。
でも場所はそんなに重要じゃなく、とにかく初子と兄は貧乏。
今時?と思うくらい。
この展開から行くと、ラストはいったい??と思いましたが
合点のいくラストで、妙に納得できました。
初子がけなげでけなげで、もうたまらなかったです。
絶望的な状況なんだけど、悲観的すぎず、攻撃的になったりもせず、
ただ淡々と出来るだけのことをして日々暮していくという様が、
純真という言葉を思い出させるものでした。
この作品の次の年2008年に同監督(タナダユキ)が、この作品と同じく
脚本と監督をやった「百万円と苦虫女」に、ちょっと通じるものが
あったような気がしました。「さくらん」も思ってたよりもずっと
ストーリーが面白かったし、このタナダユキってすごいなぁと思いました。