くすんだ緑色を基調としたデザインのジャケットがいかにもトリスターノグループのエースらしい。このアルバムでの演奏は、商業性を全く無視したような"Subconcious Lee"に比べればある意味聴きやすいものになっている。とはいえ持ち味のクールさは十分に発揮されていて、特にアップテンポの"No Splice"、"Froggy Day"あたりではコニッツ節が満喫できる。 また"She's Funny That Way"や"My Old Flame"などのスローナンバーでも、淡々としながら美しいメロディを聴かせてくれる。くつろぎと緊張感の両面を併せ持った傑作といいたい。