宮崎あおい主演の三億円事件を舞台にした映画。
映像はかなり綺麗です。
フィルムグレインはほどよく入っており、かなりフィルムライクな味がある。
質感がとてもよく独特な古めかしく暗い質感が丁寧に出ています。
良くも悪くも邦画らしい画質が再現できています。
シャープさもありますしよい感じです。
元々のソースの好みがあるかと思いますが、再現性という意味では文句なしかと思います。
他のBD作品と比べても綺麗な部類に入ります。
音は少しチープな音質。
ステレオサウンドとの事で当然サラウンドはありません。
前からパーンと鳴る音。
広がりもありませんし陳腐。
セリフ部分は比較的聞き取り易いのですが、一部役者やシーンによって音が重なってしまい、何を言っているのか聞き取りにくい箇所もチラホラ。
再現性という意味では文句なしだと思いますので、純粋にソースの音質の問題かと思います。
ストーリーは三億円事件を絡めた青春映画。
1960年代後半の混沌とした日本を再現しています。
実際にその年代を過ごした訳ではないので分かりませんが、うまく出来ているなと思いました。
三億円事件については絡めたといった感じでそちらがメインという訳でもない。
そこに当時の若者の青春や恋などをミックスしている。
そのおかげでどっちとも付かずなんとも中途半端な内容になっています。
盛り上がる事はなく、淡々と話が進んでいく。
テンポも悪く途中も間延びしてしまい疲れてしまいました。
好みによるかとは思いますが、個人的には中途半端で好みではありませんでした。
特典はキャスト評価の他、SD画質で予告など少し寂しいかな。
画質は邦画らしいフィルムテイストが好きなら文句なしでしょうが、音声と内容については好みが別れるのではと思いました。