まず、アトミックフーリガンというアナーキーで悪なイメージのアーティスト名からコイツらが曲者だというのは十分に伝わると思いますが。
その正体はDJのテリーライアンとトラックメイカーのマットウェルチからなるロンドンで結成されたブレークビーツ・ロックユニット。
クラブ生まれのため、現場の空気感たっぷりだった前作に続くこのセカンドアルバムは、ひたすら酔えます。
アルバムタイトルのセックス&ドラッグ&ブラーブラーブラーはまさに内容を偽りなく表しており、稚拙な言葉で表現するならば傑作です。ダンスミュージックとして、ですが。
何もかもバカバカしく感じるような快楽のみを追求した音の基盤は、バキバキでグルーヴィーなベース、ハードでリアルな機械音、そして分かりやすい、シンプルで大胆なメロディ。
ファッション感覚で音楽をしてるような輩に対する、純粋な音楽好きの返答がここにあります。