坂本龍一とのコラボレーションで一躍その名を広めたAlva Notoことカールステン・ニコライの新プロジェクト「Aleph-1(アレフワン)」。Alva Noto名義でのサウンドワークからは逸れ、本作では柔らかなアコースティック・サウンドの響き大切にした、エレガントで心地の良いミニマル・テクノサウンドを作り上げています。
アコースティックな響きを感じさせる8つの様々なパターンのトラックで成り立つ本作は、無駄なものを一切排したような最小限の音数で構成さているサウンドにも関わらず、柔らかなアタックのパルス音が、幾何学模様のようにリズミカルに、そしてメロ ディアスに美しく配置される、極上のミニマル・エレクトロニック・ミュージック。
Aleph-1のコンセプトは、数学者ゲオルク・カントールの理論に由来していており、「無限」の観念と関係があります。すべてフェードイン、フェードアウトされている各楽曲は、まったく違うパターンなのにも関わらず、非常に論理的な構成によって、永遠に続くような、または、無限に広が続けるような錯覚を覚えます。この「無限のサウンドは、自分を見失ってしまう危険性も伴いますが、aleph-1はこの危険性も見越して制作しているのです。
*日本盤のみボーナストラック1曲収録。
*カールステン・ニコライ音楽関連作品では初国内盤化。