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地底探険 [DVD]

3.9 5つ星のうち3.9 41個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD 通常版
¥3,390 ¥1,109
DVD 通常版
¥1,000
DVD 通常版
¥1,430
DVD 通常版
¥2,650
DVD 1枚組
¥3,442
DVD 通常版
¥4,319
フォーマット 色, ドルビー, ワイドスクリーン, 字幕付き, 吹き替え
コントリビュータ パット・ブーン, ヘンリー・レビン
言語 英語, 日本語
稼働時間 2 時間 10 分

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商品の説明

地球の底にはなにがあるのか!?
大キノコや大蛇に出会いながらの大冒険。
3人がたどり着いた場所は……?


<キャスト&スタッフ>
アレック…パット・ブーン
サー・オリバー…ジェームズ・メイスン
カーラ・ゲタボルグ…アーリーン・ダール
ジェニー…ダイアン・ベーカー

監督:ヘンリー・レビン
製作:チャールズ・ブラケット
脚色:ウォルター・ライシュ/チャールズ・ブラケット
原作:ジュール・ヴェルヌ
撮影:レオ・トーバー

●字幕翻訳:飯嶋永昭

<ストーリー>
19世紀末、地質学者のリンデンブルック教授は学生のアレックが持ち込んだ珍しい溶岩を溶解してみると、地底世界への道を示したおもりが出てきた。興味をそそられた2人は未亡人のカーラと3人で噴火口から地底に降りてみることになる……。

<ポイント>
●ジュール・ヴェルヌの有名作を映画化した大冒険スペクタクル!
●日本語吹替音声計約100分収録。
※現存するTV放送当時のものを収録しております。一部吹替の音源がない部分は字幕スーパーとなっております。

<特典>
●修復前と修復後の映像比較
●オリジナル劇場予告編

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 2.35:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ 英語, 日本語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988142651426
  • 監督 ‏ : ‎ ヘンリー・レビン
  • メディア形式 ‏ : ‎ 色, ドルビー, ワイドスクリーン, 字幕付き, 吹き替え
  • 時間 ‏ : ‎ 2 時間 10 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/4/16
  • 出演 ‏ : ‎ パット・ブーン
  • 字幕: ‏ : ‎ 英語, 日本語
  • 販売元 ‏ : ‎ 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • ASIN ‏ : ‎ B0014B8A4C
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 41個の評価

カスタマーレビュー

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ゲルトルートどこへ行く
5 星
ゲルトルートどこへ行く
仕様も生産国もメディアも異なる商品頁のレビューが共有されているがASIN:B000XIIBIW、EAN:4988142621429にUPしたレビュー。2007年のDVD(日フォックス)。ご注意ください。原題:Journey to the Center of the Earth, 日本での劇場公開時題は「地底探検」の模様(VHS題も)、1959年、米、カラー、132分、1864年のジュール・ベルヌの「地底旅行」が原作。監督は多くの娯楽作品を手掛けたヘンリー・レヴィン。ジェームズ・メイスン、パット・ブーン、ダイアン・ベイカー、アーレン・ダール、ピーター・ロンソン出演。簡単な仕様は文末にあります。心踊らされる作品。今の映画が失いつつある質感と人間臭さを感じさせる1篇。人によってはのんびりして見え、古色蒼然としていると思われるかも知れない。しかし懐古趣味でいうのではなく、豊かな気持ちにさせる何かがある。19世紀後半、スコットランドの地質学者オリヴァー・ランドブルック教授(メイスン)と、その娘ジェニー(ベイカー)の婚約者で教授の門下生アレック(ブーン)がひょんなことからアイスランドの火山の地下に人類不知の何かがあることを知る。そしてその発見をした昔の学者、その末裔、教授と新発見を競う学者、その妻カーラ(ダール)、現地の屈強なガイドのハンスらがからむ未知の大地の奥・地球の中心への冒険行が始まる。頬が緩む微笑ましいやりとり挟みながら、あちこちに見せ場、スリルが節度を以って展開されている。ご都合主義とか、科学的な正誤とか、リアリティが、とかを本作に言うのは適切ではないと思う。また、原作は未読で比較は行えない。敬愛するハリーハウゼンのダイナメーションとは異なり、いわゆるトカゲ特撮が使われているが、本作ではこれが迫力で、劇場で観た人は興奮しただろうと思う。(やや粗いながら)雄大なセット、リアル特撮、心なごむマット・ペインティングも本作の見所。メイスンの頼もしさ、物腰、人物に生気を与える自然な芝居にはいつも唸らされるが本作も例外ではない。本作と同じジュール・ヴェルヌ原作の「海底二万哩」(フライシャー監督)では、ネモ船長のメイスンの芝居が作品の風格を挙げ、人間の歪み・オブセッションを取り込むことに成功していた。「地底探険」では負の部分の掘り下げはほぼ見られないが、やや偏屈で高邁なリンデンブルックを演じる彼の起用は大きく、メイスンの偉業はここでは語り尽くせない。歌手のパット・ブーンも上半身のサービス(?)、喉も聴かせる。女優陣では、ダイアン・ベイカー(「マーニー」「アンネの日記」「羊たちの沈黙」、あの有名な「シェラ・デ・コブレの幽霊」等)の気の強さの中に垣間見えるほのかなエロス。教授に同行する勝気な妻役のダールの熟女的美しさも本作の見所。英語が話せない現地のハンス役のロンソンもよい。しかし登場人物(?)の中で一番(?)観客の注意を引くのが、レビュー表題に記したゲルトルート(Gertrude)だ。ゲルトルートとは誰か。アヒルである。ハンスが飼っていて探検に同行するが、いろんなところで場をさらう。スピルバーグが何と言っているのか分からないが、おそらく、いや割と高い確率で「レイダース 失われたアーク(聖櫃)」に影響を与えていると思う。もちろんテンポや技術水準、キャラ設定は具体的には違うが。本作の教授は何か物を探したりするわけではなく、悪に利用されることを防ぐのではなく、学者的好奇心・探究心から突き進む(自然科学の学者ってこういういい意味での稚気的部分が多分にあるのかなあ、と思った)。しかし教授という設定、そして巨岩ごろごろシーン、地下のセット、同行女性とのやや喜劇調のやりとりなどなどに共通点が感じられる。そして忘れてはならないのがハーマンの音楽。ここではパイプ・オルガンを駆使して荘厳かつ壮大なサウンドを聴かせる。「ファンタジー」・ハーマン(彼が曲を書き、かつ特撮が全編で使用された空想科学作品群)では、私が聴いた(観た)中では屈指の音楽の1つだと思う。サントラが数種発売され、本サイトでも購入できるが高い。amazon music(デジタル・ミュージック)では廉価で購入できる。全曲の一部試聴もできる。原作ではアレック(アクセル)が語り手であり、Wikiに依れば、彼の成長を描いた教養小説である、との分析も成り立つらしい。未熟な若者であった彼が試練をくぐり抜け、「胎内」を象徴する地底から脱出することで一人前に成長する、という教養小説の側面もあるとのことだが、映画ではこれら要素は捨てられ、概ね娯楽と驚きに徹している。ゲルトルートは原作では、たぶん、いやおそらく出てこないと思う・・。しかし映画では人間の名誉欲の見醜さにも少し触れられている。しかし全体としては子供さんから大人まで楽しめ、楽しいくつろぎとスリルが感じられて気持ちがいい。そのような作品にしてはやや長く、冗長に感じられる部分もあり、★4つとしたいが、ハーマンのいつも通りに、いや以上に素晴らしい音楽が作品の質をワンランクもツーランクも上げている。そしてゲルトルード嬢(?)の存在を加味して、プラス1個の総合★5つ。★オリジナルデータ:Journey to the Center of the Earth, 1959, US, 132 min. Theatrical aspect ratio 2.35:1 (CinemaScope ),20th Century Fox・20th Century Fox, Color(Deluxe),4 track stereo, 35mm★ASIN:B000XIIBIW のDVDについて:パラ・傷はほぼない。滲み・甘味・ちらつきがややある。ただ色乗りよく、シックな画調。特撮合成部分にアラがある。製作年代を考慮すれば特にストレスはないが部分的に粗い。それでも後述の映像特典にあるようにフィルムとデジタルとで修復がなされ、かなりよくなっていて驚いた。それほど80年代のフィルムの状態は悪かった。退色・変色があり解像度が低い。修復後もやや赤みがかった部分があり、合成部分を中心に邦盤BD化の際の改善を期待したい。リージョン2対応、NTSC プレス盤映像仕様は16:9LB、画面アスペクト比:2.35:1片面 2層、130min、Color.音声:英語4ch. Surround、日本語モノラル(約100分) Dolby Digital吹き替えはフジテレビ版(メイスンに久保保夫、ブーンに広川太一郎、ベイカーに麻上洋子。放送時にカットされた部分は英語音声、日本語字幕になる)字幕:日本語、英語、On・Off 可、字幕・吹替えとも特に問題は感じない。メインメニュー、チャプターメニューあり、ピクチャーディスク〇映像特典:修復前と修復後の映像比較(16:9でスコープ、3分50秒)。オリジナル劇場予告編(16:9でスコープ、3分20秒、字幕なし、傷は多いが画質は悪くない)〇音声特典:なし〇付属物:なし販売:20世紀フォックス社 2007年★本サイトで買える他の商品(DVDカテゴリでJourney to the Center of the Earthで検索):〇中古DVDでよければ邦盤が安い。数種出ている。仕様は同じ模様。〇邦盤BDは未発売〇Import BDは、Twilight time社が2種発売している(オール・リージョン、英語字幕あり、2.35:1)。関連キーワード(未見の方はスルーしてください):19世紀後半、エディンバラ、アイスランド、イタリア、火山、地質学者、アトランティス、地底、恐竜、キノコ、未亡人、ヴェルヌ関連作:有名な原作だけあって、多くの劇場、テレビ映像作品があるが略。下のキャプチャーは英語字幕選択時のものです。
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年2月13日に日本でレビュー済み
仕様も生産国もメディアも異なる商品頁のレビューが共有されているがASIN:B000XIIBIW、EAN:4988142621429にUPしたレビュー。2007年のDVD(日フォックス)。ご注意ください。
原題:Journey to the Center of the Earth, 日本での劇場公開時題は「地底探検」の模様(VHS題も)、1959年、米、カラー、132分、1864年のジュール・ベルヌの「地底旅行」が原作。監督は多くの娯楽作品を手掛けたヘンリー・レヴィン。ジェームズ・メイスン、パット・ブーン、ダイアン・ベイカー、アーレン・ダール、ピーター・ロンソン出演。簡単な仕様は文末にあります。

心踊らされる作品。今の映画が失いつつある質感と人間臭さを感じさせる1篇。人によってはのんびりして見え、古色蒼然としていると思われるかも知れない。しかし懐古趣味でいうのではなく、豊かな気持ちにさせる何かがある。

19世紀後半、スコットランドの地質学者オリヴァー・ランドブルック教授(メイスン)と、その娘ジェニー(ベイカー)の婚約者で教授の門下生アレック(ブーン)がひょんなことからアイスランドの火山の地下に人類不知の何かがあることを知る。そしてその発見をした昔の学者、その末裔、教授と新発見を競う学者、その妻カーラ(ダール)、現地の屈強なガイドのハンスらがからむ未知の大地の奥・地球の中心への冒険行が始まる。

頬が緩む微笑ましいやりとり挟みながら、あちこちに見せ場、スリルが節度を以って展開されている。ご都合主義とか、科学的な正誤とか、リアリティが、とかを本作に言うのは適切ではないと思う。また、原作は未読で比較は行えない。敬愛するハリーハウゼンのダイナメーションとは異なり、いわゆるトカゲ特撮が使われているが、本作ではこれが迫力で、劇場で観た人は興奮しただろうと思う。(やや粗いながら)雄大なセット、リアル特撮、心なごむマット・ペインティングも本作の見所。

メイスンの頼もしさ、物腰、人物に生気を与える自然な芝居にはいつも唸らされるが本作も例外ではない。本作と同じジュール・ヴェルヌ原作の「海底二万哩」(フライシャー監督)では、ネモ船長のメイスンの芝居が作品の風格を挙げ、人間の歪み・オブセッションを取り込むことに成功していた。「地底探険」では負の部分の掘り下げはほぼ見られないが、やや偏屈で高邁なリンデンブルックを演じる彼の起用は大きく、メイスンの偉業はここでは語り尽くせない。

歌手のパット・ブーンも上半身のサービス(?)、喉も聴かせる。女優陣では、ダイアン・ベイカー(「マーニー」「アンネの日記」「羊たちの沈黙」、あの有名な「シェラ・デ・コブレの幽霊」等)の気の強さの中に垣間見えるほのかなエロス。教授に同行する勝気な妻役のダールの熟女的美しさも本作の見所。英語が話せない現地のハンス役のロンソンもよい。しかし登場人物(?)の中で一番(?)観客の注意を引くのが、レビュー表題に記したゲルトルート(Gertrude)だ。ゲルトルートとは誰か。アヒルである。ハンスが飼っていて探検に同行するが、いろんなところで場をさらう。

スピルバーグが何と言っているのか分からないが、おそらく、いや割と高い確率で「レイダース 失われたアーク(聖櫃)」に影響を与えていると思う。もちろんテンポや技術水準、キャラ設定は具体的には違うが。本作の教授は何か物を探したりするわけではなく、悪に利用されることを防ぐのではなく、学者的好奇心・探究心から突き進む(自然科学の学者ってこういういい意味での稚気的部分が多分にあるのかなあ、と思った)。しかし教授という設定、そして巨岩ごろごろシーン、地下のセット、同行女性とのやや喜劇調のやりとりなどなどに共通点が感じられる。

そして忘れてはならないのがハーマンの音楽。ここではパイプ・オルガンを駆使して荘厳かつ壮大なサウンドを聴かせる。「ファンタジー」・ハーマン(彼が曲を書き、かつ特撮が全編で使用された空想科学作品群)では、私が聴いた(観た)中では屈指の音楽の1つだと思う。サントラが数種発売され、本サイトでも購入できるが高い。amazon music(デジタル・ミュージック)では廉価で購入できる。全曲の一部試聴もできる。

原作ではアレック(アクセル)が語り手であり、Wikiに依れば、彼の成長を描いた教養小説である、との分析も成り立つらしい。未熟な若者であった彼が試練をくぐり抜け、「胎内」を象徴する地底から脱出することで一人前に成長する、という教養小説の側面もあるとのことだが、映画ではこれら要素は捨てられ、概ね娯楽と驚きに徹している。ゲルトルートは原作では、たぶん、いやおそらく出てこないと思う・・。

しかし映画では人間の名誉欲の見醜さにも少し触れられている。しかし全体としては子供さんから大人まで楽しめ、楽しいくつろぎとスリルが感じられて気持ちがいい。そのような作品にしてはやや長く、冗長に感じられる部分もあり、★4つとしたいが、ハーマンのいつも通りに、いや以上に素晴らしい音楽が作品の質をワンランクもツーランクも上げている。そしてゲルトルード嬢(?)の存在を加味して、プラス1個の総合★5つ。

★オリジナルデータ:
Journey to the Center of the Earth, 1959, US, 132 min. Theatrical aspect ratio 2.35:1 (CinemaScope ),20th Century Fox・20th Century Fox, Color(Deluxe),4 track stereo, 35mm

★ASIN:B000XIIBIW のDVDについて:
パラ・傷はほぼない。滲み・甘味・ちらつきがややある。ただ色乗りよく、シックな画調。特撮合成部分にアラがある。製作年代を考慮すれば特にストレスはないが部分的に粗い。それでも後述の映像特典にあるようにフィルムとデジタルとで修復がなされ、かなりよくなっていて驚いた。それほど80年代のフィルムの状態は悪かった。退色・変色があり解像度が低い。修復後もやや赤みがかった部分があり、合成部分を中心に邦盤BD化の際の改善を期待したい。

リージョン2対応、NTSC プレス盤
映像仕様は16:9LB、画面アスペクト比:2.35:1
片面 2層、130min、Color.
音声:英語4ch. Surround、日本語モノラル(約100分) Dolby Digital
吹き替えはフジテレビ版(メイスンに久保保夫、ブーンに広川太一郎、ベイカーに麻上洋子。
放送時にカットされた部分は英語音声、日本語字幕になる)
字幕:日本語、英語、On・Off 可、字幕・吹替えとも特に問題は感じない。
メインメニュー、チャプターメニューあり、ピクチャーディスク

〇映像特典:
修復前と修復後の映像比較(16:9でスコープ、3分50秒)。
オリジナル劇場予告編(16:9でスコープ、3分20秒、字幕なし、傷は多いが画質は悪くない)
〇音声特典:なし
〇付属物:なし
販売:20世紀フォックス社 2007年

★本サイトで買える他の商品(DVDカテゴリでJourney to the Center of the Earthで検索):
〇中古DVDでよければ邦盤が安い。数種出ている。仕様は同じ模様。
〇邦盤BDは未発売
〇Import BDは、Twilight time社が2種発売している(オール・リージョン、英語字幕あり、2.35:1)。
関連キーワード(未見の方はスルーしてください):
19世紀後半、エディンバラ、アイスランド、イタリア、火山、地質学者、アトランティス、地底、恐竜、キノコ、未亡人、ヴェルヌ
関連作:有名な原作だけあって、多くの劇場、テレビ映像作品があるが略。

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5つ星のうち5.0 ゲルトルートどこへ行く
2017年2月13日に日本でレビュー済み
仕様も生産国もメディアも異なる商品頁のレビューが共有されているがASIN:B000XIIBIW、EAN:4988142621429にUPしたレビュー。2007年のDVD(日フォックス)。ご注意ください。
原題:Journey to the Center of the Earth, 日本での劇場公開時題は「地底探検」の模様(VHS題も)、1959年、米、カラー、132分、1864年のジュール・ベルヌの「地底旅行」が原作。監督は多くの娯楽作品を手掛けたヘンリー・レヴィン。ジェームズ・メイスン、パット・ブーン、ダイアン・ベイカー、アーレン・ダール、ピーター・ロンソン出演。簡単な仕様は文末にあります。

心踊らされる作品。今の映画が失いつつある質感と人間臭さを感じさせる1篇。人によってはのんびりして見え、古色蒼然としていると思われるかも知れない。しかし懐古趣味でいうのではなく、豊かな気持ちにさせる何かがある。

19世紀後半、スコットランドの地質学者オリヴァー・ランドブルック教授(メイスン)と、その娘ジェニー(ベイカー)の婚約者で教授の門下生アレック(ブーン)がひょんなことからアイスランドの火山の地下に人類不知の何かがあることを知る。そしてその発見をした昔の学者、その末裔、教授と新発見を競う学者、その妻カーラ(ダール)、現地の屈強なガイドのハンスらがからむ未知の大地の奥・地球の中心への冒険行が始まる。

頬が緩む微笑ましいやりとり挟みながら、あちこちに見せ場、スリルが節度を以って展開されている。ご都合主義とか、科学的な正誤とか、リアリティが、とかを本作に言うのは適切ではないと思う。また、原作は未読で比較は行えない。敬愛するハリーハウゼンのダイナメーションとは異なり、いわゆるトカゲ特撮が使われているが、本作ではこれが迫力で、劇場で観た人は興奮しただろうと思う。(やや粗いながら)雄大なセット、リアル特撮、心なごむマット・ペインティングも本作の見所。

メイスンの頼もしさ、物腰、人物に生気を与える自然な芝居にはいつも唸らされるが本作も例外ではない。本作と同じジュール・ヴェルヌ原作の「海底二万哩」(フライシャー監督)では、ネモ船長のメイスンの芝居が作品の風格を挙げ、人間の歪み・オブセッションを取り込むことに成功していた。「地底探険」では負の部分の掘り下げはほぼ見られないが、やや偏屈で高邁なリンデンブルックを演じる彼の起用は大きく、メイスンの偉業はここでは語り尽くせない。

歌手のパット・ブーンも上半身のサービス(?)、喉も聴かせる。女優陣では、ダイアン・ベイカー(「マーニー」「アンネの日記」「羊たちの沈黙」、あの有名な「シェラ・デ・コブレの幽霊」等)の気の強さの中に垣間見えるほのかなエロス。教授に同行する勝気な妻役のダールの熟女的美しさも本作の見所。英語が話せない現地のハンス役のロンソンもよい。しかし登場人物(?)の中で一番(?)観客の注意を引くのが、レビュー表題に記したゲルトルート(Gertrude)だ。ゲルトルートとは誰か。アヒルである。ハンスが飼っていて探検に同行するが、いろんなところで場をさらう。

スピルバーグが何と言っているのか分からないが、おそらく、いや割と高い確率で「レイダース 失われたアーク(聖櫃)」に影響を与えていると思う。もちろんテンポや技術水準、キャラ設定は具体的には違うが。本作の教授は何か物を探したりするわけではなく、悪に利用されることを防ぐのではなく、学者的好奇心・探究心から突き進む(自然科学の学者ってこういういい意味での稚気的部分が多分にあるのかなあ、と思った)。しかし教授という設定、そして巨岩ごろごろシーン、地下のセット、同行女性とのやや喜劇調のやりとりなどなどに共通点が感じられる。

そして忘れてはならないのがハーマンの音楽。ここではパイプ・オルガンを駆使して荘厳かつ壮大なサウンドを聴かせる。「ファンタジー」・ハーマン(彼が曲を書き、かつ特撮が全編で使用された空想科学作品群)では、私が聴いた(観た)中では屈指の音楽の1つだと思う。サントラが数種発売され、本サイトでも購入できるが高い。amazon music(デジタル・ミュージック)では廉価で購入できる。全曲の一部試聴もできる。

原作ではアレック(アクセル)が語り手であり、Wikiに依れば、彼の成長を描いた教養小説である、との分析も成り立つらしい。未熟な若者であった彼が試練をくぐり抜け、「胎内」を象徴する地底から脱出することで一人前に成長する、という教養小説の側面もあるとのことだが、映画ではこれら要素は捨てられ、概ね娯楽と驚きに徹している。ゲルトルートは原作では、たぶん、いやおそらく出てこないと思う・・。

しかし映画では人間の名誉欲の見醜さにも少し触れられている。しかし全体としては子供さんから大人まで楽しめ、楽しいくつろぎとスリルが感じられて気持ちがいい。そのような作品にしてはやや長く、冗長に感じられる部分もあり、★4つとしたいが、ハーマンのいつも通りに、いや以上に素晴らしい音楽が作品の質をワンランクもツーランクも上げている。そしてゲルトルード嬢(?)の存在を加味して、プラス1個の総合★5つ。

★オリジナルデータ:
Journey to the Center of the Earth, 1959, US, 132 min. Theatrical aspect ratio 2.35:1 (CinemaScope ),20th Century Fox・20th Century Fox, Color(Deluxe),4 track stereo, 35mm

★ASIN:B000XIIBIW のDVDについて:
パラ・傷はほぼない。滲み・甘味・ちらつきがややある。ただ色乗りよく、シックな画調。特撮合成部分にアラがある。製作年代を考慮すれば特にストレスはないが部分的に粗い。それでも後述の映像特典にあるようにフィルムとデジタルとで修復がなされ、かなりよくなっていて驚いた。それほど80年代のフィルムの状態は悪かった。退色・変色があり解像度が低い。修復後もやや赤みがかった部分があり、合成部分を中心に邦盤BD化の際の改善を期待したい。

リージョン2対応、NTSC プレス盤
映像仕様は16:9LB、画面アスペクト比:2.35:1
片面 2層、130min、Color.
音声:英語4ch. Surround、日本語モノラル(約100分) Dolby Digital
吹き替えはフジテレビ版(メイスンに久保保夫、ブーンに広川太一郎、ベイカーに麻上洋子。
放送時にカットされた部分は英語音声、日本語字幕になる)
字幕:日本語、英語、On・Off 可、字幕・吹替えとも特に問題は感じない。
メインメニュー、チャプターメニューあり、ピクチャーディスク

〇映像特典:
修復前と修復後の映像比較(16:9でスコープ、3分50秒)。
オリジナル劇場予告編(16:9でスコープ、3分20秒、字幕なし、傷は多いが画質は悪くない)
〇音声特典:なし
〇付属物:なし
販売:20世紀フォックス社 2007年

★本サイトで買える他の商品(DVDカテゴリでJourney to the Center of the Earthで検索):
〇中古DVDでよければ邦盤が安い。数種出ている。仕様は同じ模様。
〇邦盤BDは未発売
〇Import BDは、Twilight time社が2種発売している(オール・リージョン、英語字幕あり、2.35:1)。
関連キーワード(未見の方はスルーしてください):
19世紀後半、エディンバラ、アイスランド、イタリア、火山、地質学者、アトランティス、地底、恐竜、キノコ、未亡人、ヴェルヌ
関連作:有名な原作だけあって、多くの劇場、テレビ映像作品があるが略。

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レポート
2023年9月23日に日本でレビュー済み
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『地底探検』(Journey to the Center of the Earth)('59)
出演∶パット・ブーン、ジェームズ・メイソン、アーレン・ダール、ダイアン・ベイカー、セイヤー・デヴィッド、ピーター・ロンソン

監督:ヘンリー・レヴィン

『海底2万マイル』『80日間世界一周』などに続くジュール·ヴェルヌの小説の映画化。私自身にとっても、小学校1年生の頃、親から買い与えられた初めての小説本がヴェルヌの『地底探検』と『十五少年漂流記』だったことから、大変思い入れ深〜い作品だ。(うちの親は、どーいう趣味だ!?)

この映画化作品を見たのは、中学生か高校生の頃、テレビでだったと思う。大洞窟や地底世界の断崖絶壁、巨大キノコの森の大セット、トカゲ怪獣の襲撃シーンはハッキリ記憶している。この映画に出てきた地底世界の有り様(大セットなど)や、主人公たちが遭遇する様々な現象や危機は、その後の多くの特撮映画やアニメに模倣され、原型になっているようだ。

[物語] 1880年、スコットランド、エディンバラ。エディンバラ大学の地質学者オリヴァー·リンデンブルック教授(メイソン)は、爵位を授かり人々や学生から祝福されていた。そんな教授が、教え子の貧乏学生アレック(ブーン)から奇妙な溶岩を贈られたことが、すべての始まりだった。その不思議な溶岩を解明しようとした教授とアレックは、溶岩に埋まっていた金属塊から行方不明のスウェーデンの探検家サクヌッセムが「地球の中心」への行程を記したメッセージを発見する。

2人はスウェーデンの地質学者ゲタボルグ教授に手紙で協力を仰ぐ。だが返事はなかなか来ない。ゲタボルグが抜け駆けをし、地底世界発見の手柄を独り占めしようと、その入り口となるアイスランドの火山へ向かったことを知った教授とアレックもアイスランドへと向かう。だが、ゲタボルグは何者かに殺されており、教授らも襲われるが、逞しい現地青年ハンス(ロンソン)に救われる。

夫の訃報に駆けつけたゲタボルグの未亡人カーラ (ダール)から、夫が買い占めた探検用具一式を譲り受けた教授とアレックは、無理やりついてきたカーラと力仕事に雇ったハンスと4人で火口にある入口から地底探検へと旅立つ。だが、もう一組、かつて地底世界を発見した探検家サクヌッセムの子孫のサクヌッセム伯爵(デヴィッド)と手下が、先祖の発見した世界の利権を独占しようと、教授一行をつけ狙っていた……!!

今、改めてこの作品を見てみると、色々なシーンが後世の映画やアニメに模倣されているのが判って興味深い。巨岩が上から転がってきて教授らが逃げ惑うシーンは、『レイダース』の冒頭、インディ·ジョーンズが南米の遺跡で九死に一生を得るシーンの元ネタ……? アレックが大小とりどりのキノコが群生する巨大キノコの森を発見し、美味そうにキノコを食うシーンは、東宝特撮ホラー映画の怪作『マタンゴ』に影響を与えてるかも……。

流砂に飲まれたアレックが、洞窟内の別の場所に出現する場面は、『風の谷のナウシカ』で、ナウシカとアスベルが流砂に飲まれて落ちると、腐海の底の澄んだ空気の空間が現れるシーンだ。教授が持参の電灯を消すと、周囲の岩肌に含まれた発光物質が放つ燐光で、地底世界が明るいことに気づくシーン。これは『天空の城ラピュタ』で、地底洞窟に舞い降りたパズーとシータが、岩肌に含まれた飛行石が、地底を明るく照らすことを発見する場面だ。

アイスランドの火口で、◯月◯日の曙光が指し示す場所が、地底世界への入口を教えるエピソードは、のちに『マッケンナの黄金』で、黄金の谷への入口を発見するための"言い伝え"として模倣されている……。もっとも、以上すべてが映画『地底探検』のオリジナルとは限らない。もしかしたら、それ以前に"元·元ネタ"になる映画か何かがないとは限りませんが……。あ、もしかしたら『八つ墓村』の鍾乳洞も……って考えだしたら、キリがありませんね(笑)
2011年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ジェームズ・メイスンは、「海底二万里」同様、最高の雰囲気。
今回の若手はパット・ブーン。
子どもの頃に初めて観たときは、「原作に忠実に映画化した欲しかった」
と思ったものだが、今見ると、これはこれで満足できる創り。
何度も観たい作品。やはり、名作ですね。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
おもろくない。
茶っちい映画
2021年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
デビー・ブーンのパパのパットが出ています。若い。
2009年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小学校の低学年か幼稚園時代に、父親に連れられて映画館で見ました。勿論、英語で字幕スーパーでしたので言葉の意味はさっぱり分からなかったのですが、映像の素晴らしさがずっと記憶に残っていました。
改めて見てみたのですが、ストーリーと言い、映像と言い、配役と言い、申し分ない内容です。特に、地底での映像については、あの時代によくこのような映像を作れたなと感心するばかりです。
この「地底探検」、「禁断の惑星」、「タイムマシン」は古典SF映画の最高傑作だと思います。
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2022年3月30日に日本でレビュー済み
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今時の違ってCGとかもない、でも良く出来てるなあ昔の作品はどんな作品観ても静か(?)で落ち着いて観てられる
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2018年7月28日に日本でレビュー済み
ジュール・ベルヌ原作『地底旅行』発表は遡ること1864年で、日本では江戸時代から明治時代に変わる頃。本映画製作時には、原作の科学的根拠は覆されていただろうから、いかに娯楽映画として製作するかが主眼だったと思われ、当時の特撮技術として映像的に破たんなく成功していると言えるのではないか。
どうやって地表に戻ってくるか生還するかの発想が、さすがジュール・ベルヌ。はて、火山での地中からの溶岩噴出を知っていれば、地中は涼しくなさそうと想像がつくようにも思うが、ジュール・ベルヌは、前人未到の未知の世界について夢物語を書きたかったのだろうか...
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