スウェーデンのシンフォニックロックバンド、ビアードフィッシュのアルバム。2008作
前作の続編ということだが、どんなコンセプトなのかは詳細は不明。
今作もハモンドなどを掻き鳴らし、70's英国ロック風の演奏はより深みを増しており、
やわらかなメロディをまじえながら、ほんのりと北欧風味も忘れないのが見事。
しかし、このレトロなセンスは、その本気ぶりもさることながら、
ロックとしてのグルーブ感がしっかり曲を支えているのもなかなか素晴らしい。
これはもはやオルガンロックの傑作といってもよいほどだが、よくよく聴けば、
ちゃんと現代的な構築性を持っているので、決して古くさいだけではないのである。
最後には35分の大曲が待ち構えていて、本作が大変な力作であると知れる。