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登録情報

アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
梱包サイズ ‏ : ‎ 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
EAN ‏ : ‎ 4532318400747
監督 ‏ : ‎ ヤスミラ・ジュバニッチ
メディア形式 ‏ : ‎ ワイドスクリーン, ドルビー
時間 ‏ : ‎ 1 時間 31 分
発売日 ‏ : ‎ 2008/6/6
出演 ‏ : ‎ ミリャナ・カラノビッチ, ルナ・ミヨビッチ, レオン・ルチェフ, ケナン・チャティチ
字幕: ‏ : ‎ 日本語
販売元 ‏ : ‎ アルバトロス
ASIN ‏ : ‎ B0015ASHJ0
ディスク枚数 ‏ : ‎ 1

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3.8 23個の評価

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勝沼悠

戦争というものが終わってからもどれだけ人の心に重くのしかかるかを描いた名作

2013年7月18日に日本でレビュー済み

　ボスニア内戦から10年後のサラエボの母子を描く。

　冒頭いきなりバスの目の前のおばちゃんが眼帯をしていたりと、戦争で受けた傷が随所に散りばめられている。戦争そのもののではなく、戦争が終わった後の戦争の傷が描かれている映画。

　父親が戦死者なら修学旅行費がただになると聞き喜ぶ娘と必死にお金を集めようとする母。映画のHPでイビチャ・オシムが思いっきりネタバレしているが、実はお父さんは名誉の戦死を遂げたのではなく、お母さんが民族浄化による暴行を受けて生まれたのがこの娘だったのだ。
　娘がこの事実を知り、親子が一歩前に進んで映画は終わる。

　集団セラピーの描写も面白い。語り合う場はそれだけでは意味をなさない。日頃の生活での変化があって初めて心のケアが活きるんだなと思った。

　母と子の表情に心動かされる。
　戦争というものが終わってからもどれだけ人の心に重くのしかかるかを描いた名作。

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one person

「こんなに美しいものがこの世の中にあることを忘れていた」

2010年4月4日に日本でレビュー済み

by 小宮山隆央

サラエボの花（2006年 / オーストラリア/ドイツ）
GRBAVICA/GRBAVICA:THE LAND OF MY DREAMS

監督：ヤスミラ・ジュバニッチ Jasmila Zbanic
出演：ミリャーナ・カラノヴィッチ　Mirjana Karanovic　
　　　　ルナ・ミヨヴィッチ　　　　　Luna Mijovic

2007年12月公開のボスニア・ヘルツェゴビナの映画『サラエボの花』は、戦争の犠牲となった女性の現在を描いています。

説明を読んでしまうより、まず観賞した方がしっかり観れる作品と思いますが・・・・
ここまで書いたので続けましょう・・・・

ジュバニッチ監督が、女性が人間としての尊厳を取り戻す姿を描く「これは愛についての映画である」と語っています。

　私の父は、誰なのか・・・
　なぜ、今ここにいないのか・・・
死んでしまったと聞かされていた父親について、母は娘に隠し続けてきた過去の秘密を話してしまう・・・

イントロダクションにはこう書いてあります。

『かつて母はお腹に宿った生命を恐れていた。

　しかし生まれてきた娘は大きな喜びに変わってゆく。

　あたかも娘の存在そのものが、この国の傷をいやす美しい花であるかのように・・・

　生まれた子供を腕に抱いたとき、

「こんなに美しいものがこの世の中にあることを忘れていた」と感じていた・・・』

ジュバニッチ監督が、女性が人間としての尊厳を取り戻す姿を描く
「これは愛についての映画である」と語っています。
小宮山隆央

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happybear0823

悲しみのなかに灯火は。

2011年2月18日に日本でレビュー済み

ボスニア・ヘルツェゴビナの映画って、初めてみました。
戦禍を被った悲劇であり、無惨としか言いようがないところがあります。
トラウマと絶望の中で生き抜いてきた女性が、母として12歳の少女となったひとりの娘と疲れ果てた貧困生活。
娘のためになけなしのお金をはたいて、娘の好物の鱒を、娘だけ食べさせる。
愛情だけはひとかたならぬもので、娘のために苦心をする。
そんな中で、娘が出生について疑問に思ってくる。
学校の修学旅行は父親が戦死しておればその費用は免除される。
父は正義のために戦死した英雄ではなかったのかと。
娘には知られたくはないが、悲劇による出来事を、隠されておくべき真実に迫る秘密を、娘に執拗に言い寄られて告白する。
そして、母と娘のつながり、絆は。
戦争が生んだ悲劇の中で、そんな人間性を追う映画です。

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billy-sienne

これからも、美しく強く咲き続けてください。

2011年3月2日に日本でレビュー済み

ボスニア紛争の傷あとを、１組の母娘を通して描くドラマ。何気ない会話・風景から描きだされるその傷あとは、何気なくやけど確実に、重くのしかかってくる。過激な描写がない分、その傷あとも、人間らしい恋も友情も着実に沁み込んでくる。

多感な少女に突きつけられる厳しい事実。話したくなかった事実を吐露する母の悲しみと、娘への溢れる愛情。彼女たちは、サラエボで生きるかけがえのない一人の人間であり、敢えて借りるならまさに”世界にひとつだけの花”なんや、と思わずにはいられなかった。もちろん、そこに出てくる人たちみんながかけがえのない花たちで、サラエボがずっとその花々が咲きほこる素晴らしい土地であり続けられますように・・・とも。

親たちは、自分の親が亡くなっていたり遺体確認の経験が当たり前のようなのに、その子供たちは、死体なんか見たことある訳ない、と言う。この描写は、紛争からの時の流れを感じさせる印象的な部分であり、世代間のギャップを端的に表した。
そして、紛争を体感していない子供たちが歌うラストシーンでの歌はあまりにも美しく、サラエボへの愛が溢れていて、この作品の印象を何倍にもしてくれた。

世界中の、美しいかけがえのない花々を、枯れさせてはいけません、な作品。

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sunflower

目に見えている

2020年12月24日に日本でレビュー済み

ボスニア紛争後に人民がこうむった不幸を述べ、悲惨な紛争を
振り返っている。

ケンカ・仲直りを繰り返す、どこにでも存在しそうな母子家庭であり、
母娘両視点をまじえて日常を描く。

母が娘にカミングアウトする場面は、よくあるパターンで
何の感懐も抱かなかった。

修学旅行へ出発するさいに仲直りするが、
帰ってきたら、また諍い・和解を繰り返すのが目に見えている。

母は娘に父がシャヒードだったと嘘をついているから、
つまりそういう嘘を前提できる身分だから、イスラム教徒ということになる。

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プラネタリウム

ボスニア紛争の物語です

2008年8月19日に日本でレビュー済み

第二次世界大戦後のボスニア紛争によってもたらされた深い悲しいとその記憶
を親子の愛を通じて描いています。
2006年のベルリン国際映画祭では、グランプリの金熊賞、エキュメニカル賞、平和映画賞を受賞しているそうです。

物語は一組の親子を通して描かれています。
子どもがいることを隠して働く母。セラピーにも通っており心に大きな傷を
持っていて、娘は殉教した父を誇りに思う活発な娘。
物語は父の存在を巡ってのやり取りで流れていきます。

非常に物語がゆっくりと流れていて多少退屈さを感じます。
物語のテーマは物凄く深く興味があったのですが、物足りなさも感じます。

ただ、この映画がボスニア・ヘルツェゴヴィナ、オーストリア、ドイツ、
クロアチア
などの合作で作られたことなどを考えると非常に漸進的な作品だと思います。
好き嫌いが分かれる作品です。

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s.mizushima

あなたは知らない私の涙

2019年10月4日に日本でレビュー済み

ボスニア紛争から10余年のサラエボが舞台なので戦争の描写があるわけではありません。

エスマとサラの母娘を中心として今なお残る戦火の爪痕が語られます。

エスマは背中に２本の長く大きな傷があり何かの薬を飲んでいます。
昼も夜も仕事を掛け持ちしています。

サラは修学旅行があり費用の心配をしています。家族に戦争の殉教者があれば免除になることからシャヒードとして死亡した父の証明書をエスマに頼みます。

なかなか証明書を持ってこない母親にサラは疑念を持ちはじめます…

母娘の他に給付金を受ける集会で語られる女性たちの悲しい過去や人道支援の食品で暮らす老女などからも戦争の悲惨さが知れます。

父を探す男の語る「遺体が百体ほど掘り出され２つの大きな墓地も掘り返される予定」などの話もあります。

人びとが唄う歌の歌詞にも悲哀があります。
「深紅に萌える赤いバラは私たちの血と涙がにじんでる」
「ボスニア　傷ついた私の祖国」
「サラエボ　僕の愛」

髪の色が父に似てると言われ喜ぶサラ。
エスマが告白するめまいがするほどの衝撃的な忌まわしい過去。

ふたりは乗り越えていけるのか？

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ダーツ

サッカー界のイビチャ・オシム推薦作でもある‥

2008年6月25日に日本でレビュー済み

ボスニア紛争後の傷痕が街の人々に深く刻まれ、仕事もなく生活が厳しい貧困の現状など、こうした全体描写が哀しく切なく静かに描かれてます。

本編はある母娘のお話。娘の修学旅行費を稼ぐ為に朝から夜まで働きに出る母親(エスマ)の姿は、女手一人で子育てに必死な地味で強き母像の印象があった。一方、娘(サラ)はちょっと反抗的な面を見せる男勝りな思春期の女の子。それでも母の背中を見て何かを思う優しさは見受けられる娘の印象がある。

仲の良い母娘なのだが、自分の父親の存在に不信をずっと抱えていたサラは、戦争中に敵兵にレイプされできた子である事実を母エスマから聞かされるのである。父親はシャヒード(祖国の為戦死した英雄)だと母から聞かされ育ったが為、娘が負った心の傷の深さ、また真実を話さざる得なかった母の心の傷の深さ、こういった親子間のやり取りも重く切ない。また愛情も絆の深さも充分に伝わる。

一番印象に残ったシーンはサラが頭を坊主に自ら刈り上げてしまう場面だ。何故その様な行為に至ったかはレイプでできた子供だという事実を否定したかったのだろう‥(本編を見て頂けると解ります)。

『真実を生きる』がテーマとなりますが、色んな場面で色んな描写が深く込められてます。皆どこか心を閉ざし

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Mr. D Burin

The past that haunts a nation

2012年3月20日に英国でレビュー済み

Amazonで購入

Critically hailed on its 2006 release, but somewhat overlooked by fans of European cinema since; 'Grbavica' is an extraordinarily powerful and gripping film. This is certainly not, however, easy viewing. 'Grbavica' tells the tale of Esma (Mirjana Karanovic), a single mother bringing up her troubled, rebellious young daughter Sara (a fantastic Luna Mijovic), in Sarajevo's delapidated and poor Grbavica neighbourhood. Sara's class are taking a school trip, on which the students can travel for free, if they can provide certificates showing the involvement of their fathers on the side of the Bosnian army. Sara, who has always been told that her father (who she has not met) died fighting for the Bosnians in the Balkan conflict, but when her mother seems unable to produce the certificate; uncomfortable, and breathtakingly unexpected truths unravel. Meanwhile, both Esma and Sara begin tentative relationships with men; relationships threatened by the realities of their own circumstances, and those of the Sarajevo around them.

'Grbavica' is almost flawless in its depiction of the family tensions between Esma and Sara, and also in its depiction of a Sarajevo, which, more than ten years on from the war, has struggled to overthrow the shadow of war, and the corruption and machismo violence endemic in that period. It is also a film which can be extremely tender, and its depiction of character and relationship deftly places the tentative first steps of romance against the harsher realities of modern Bosnia. There are one or two scenes in the film which drag a little, and the film takes a little time to get into its stride; but this can easily be forgiven, by some of the masterful human drama, and harshly, starkly beautiful cinematography of the film. For those looking for an important, entrancing and complex exploration of the self, relationships, and the spectre of the past, in film form, I cannot reccomend 'Grbavica' highly enough.

A note on the DVD: Unfortunately, for those with English as their first language, this is the only avaliable cut of Jasmila Zbanic's wonderful 'Grbavica' (to the best of my knowledge). It is quite severely cut, with several scenes from its original release removed (the feature here is 90 minutes , down from the original 107; which seems to also be true of the other copy listed on Amazon UK), and the subtitling (even when viewed in widescreen), sometimes has a letter or two missing from the screen; as it is too wide for the picture. Both of these factors are a bit annoying, but due to a lack of other releases of the film, they have to be borne with; and aren't impediments enough for me to not recommend this wonderful, poignant, and utterly compelling piece of Bosnian cinema.

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S.

Living With The Past

2008年1月19日にアメリカ合衆国でレビュー済み

Amazonで購入

Bosnian war, though recent, has been almost forgotten due to rapidly unfolding conflicts in the Middle East. This fact does not diminish the severity of the Bosnian conflict, nor does it diminish the scars this conflict left on the population of this small Balkan country.

Grbavica is a quarter of the Bosnian capital, close to pretty much everything. During the war in Bosnia, Grbavica was occupied by the Serb irregulars, from which they shelled the surrounding quarters of Hrasno, Trg Pere Kosorica, Pofalici and others. Immediately after the peace agreement, the irregulars withdrew, leaving behind destruction in the lives of those they occupied.

Mirjana Karanovic presents a brilliant performance as a single mother trying to survive in Sarajevo's almost bankrupt economy by working impossible hours in a shoe factory during the day, and in a bar during the night. Widowed because of the war, she receives support from the government, which is enough to pay for a few groceries. Karanovic is content to continue caring for her daughter, and asks for nothing but peace and quiet.

As Karanovic's character's daughter comes into her teenage years, questions about her father, a shaheed (literally translated shaheed means "witness", but is a title given to a fallen fighter), questions which Karanovic is not prepared (and not able) to answer. As the story unfolds, it not only becomes a story of survival in a meagre economy, but that of emotional survival of the past, and the survival of the future that past may bring. It is now that we are shown the true struggle - the one within, the one dealing with shame and guilt and regret.

An excellent movie, as far as small budget movies go, "Grbavica..." is a well told story that could describe anyone in Bosnia. Very hard to relate to, Sarajevan life is defined by the war, and everything is measured by the war. In order to better understand the sentiments of the film, one would need to have at least the basic understanding of the conflict in the Balkans. Highly recommended to all not seeking a Hollywoodized account, as the "Land of My Dreams" part of the title refers to the inherent hope that is the only driving force in such horrifying circumstances.

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Kirk Alex

LUNA MIJOVIC (who plays Sara) IS AN ABSOLUTE JOY!

2008年9月1日にアメリカ合衆国でレビュー済み

Amazonで購入

Deftly handled theme that just might move certain viewers to tears.
Needed to be told.
The mindless war in and around Sarajevo accomplished but one thing: scarred a nation
and left its survivors to do their best to heal the wounds and live life to the best of their
ability.

Terrific cast, writing and direction. Important films like this must be made by Indies--any way that they can scrounge up the financing--because Hollywood simply fails more often than not.

And as far as charismatic Luna Mijovic is concerned...I just hope she wins the Oscar one day!
Loved the young woman's work in this unforgettable motion picture.

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Mrs Kenneth D. Plummer

Oh, what a beauty!

2009年5月29日にアメリカ合衆国でレビュー済み

Amazonで購入

I saw this totally non-Hollywood dramatization of the impact of war-rape on a mother and daughter today, and can only utterly recommend it. Beautful, believable and moving. Loved it.

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フォーマット	ワイドスクリーン, ドルビー
コントリビュータ	レオン・ルチェフ, ヤスミラ・ジュバニッチ, ルナ・ミヨビッチ, ケナン・チャティチ, ミリャナ・カラノビッチ
稼働時間	1 時間 31 分

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サラエボの花 [DVD]

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