レアルマドリード、FCバルセロナ、ACミラン、さらには浦和レッズなど巨額の資金を投じて作られたスーパースター軍団チームの数々…。さらには300億円もの巨額契約でサッカー元イングランド代表主将ベッカムを獲得したアメリカ・プロサッカー・リーグのロサンゼルス・ギャラクシー。現代において常に紙面をにぎわす巨大スポーツ・ビジネス(サッカー・ビジネス)のニュースの数々。しかしなんとこれらの原点は70年代アメリカにあった!その原点となるチームの名はニューヨーク・コスモス。"王様"ペレ、"皇帝"ベッケンバウアー、カルロス・アウベルト・・・、世界中から伝説のスーパースターたちを集め、サッカー史上に彗星のごとく誕生、奇跡の輝きを放ちながら一瞬にして燃え尽きた伝説のドリームチーム。そしてその栄光と崩壊の陰に存在した一人の男。それは映画会社に6つものレコード会社、ケーブルTV局にゲーム会社まで持つ元祖メディア王、ワーナーコミュニケーションズCEO兼社長兼会長スティーブ・ロス。次々とビジネスを成功させてきた彼が次に取り組んだのが、当時アメリカでほとんど人気のなかったサッカーをメジャーリーグ級の人気スポーツに育てるという野望だった・・・。