LOW IQ O1、4年ぶりのニュー・アルバム。
流石に時間が空きすぎな気もするが、こうやって届けられたアルバムを聴くと
やっぱり納得してしまう。結論から言うと、今までと同じ方向性で作られた、
今までのアルバムに負けないくらいの傑作です。やっぱ安定感が凄い。
非常にシャキシャキした、心がウキウキするようなポップなアルバムだ。
正直「ポップ度」に関しては今まで以上に高いかもしれない。
ロック度の高い曲も、リラックスした曲も同じくらいのポップネスが宿っていて、サクサク聴ける。
それでいて濃厚なアレンジや転調するリズムが楽しくていつまでも心に響く。
ポジティブで明るいロックを、ここまで純度を高くして仕上げるのにはやはり時間が掛かるんだろうな。
「GOT LUCKY」の突き抜けるほど明るい詞も、ぜんぜん嘘くさくない。描き方が上手い。
ありきたりな言い方だけどとにかく全曲いいです。まごうことなきポップ・センスの嵐。
リズミカルなリフが気持ちいい「This One Is For You」、
イッチャン印のアップナンバー「T.O.A.S.T」「GOT LUCKY」、
突き抜けるようなギターポップ「DO ANYTHING」はこのアルバムの中でも特にお気に入りの楽曲。
そしてタイトルからも強い意志を感じる、だけどサウンドはみずみずしい「NEVER SURRENDER」・・・
などなど最終的には粒ぞろい、と素直に表現したくなるほどいい曲揃い。
わかりやすくポップ、わかりやすくマニアック。これぞLOW IQ O1!という感じの会心の一作だと私は思う。
ただ、一つひっかかるのはここまで洗練されつつ、間口の広い音楽なのにそこまで浸透してないというイメージがある。
もっと売れていいと思う。
ちなみに最後の曲のタイトルはおやすみ、って意味らしい。