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恥 (特別編) [DVD]

4.1 5つ星のうち4.1 11個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD 通常版
¥6,373
フォーマット ブラック&ホワイト, 字幕付き
コントリビュータ リヴ・ウルマン, イングマール・ベルイマン, G・ビヨルンストランド, マックス・フォン・シドー
言語 スウェーデン語
稼働時間 1 時間 44 分

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商品の説明

夫婦の間に最後に残ったもの── “恥”
生々しく戦争の残酷さを描いた地獄図とも言える問題作


<キャスト&スタッフ>
エーヴァ・ローセンベルイ…リヴ・ウルマン
ヤーン・ローセンベルイ…マックス・フォン・シドー
ヤコービ市長…G・ビヨルンストランド

監督・脚本:イングマール・ベルイマン
撮影:スヴェン・ニクヴィスト

●字幕翻訳:桜井 文

<ストーリー>
元バイオリにストのヤーンとエーヴァは戦争を避けて街の中心地から離れた小島で静かに暮らしていた。しかし、内戦が激化し、敵軍が島へ浸入してきたことで戦禍を被る。気が付けば両陣営が2人の家に乱入し平和な生活はすっかり破壊されてしまう。凄惨な争いを目の当たりにしたことでヤーンとエーヴァも変わってしまっていた……。

<ポイント>
●マックス・フォン・シドー×国際派スウェーデン女優リヴ・ウルマン主演
●信仰がなく政治的な立場を持たない普通の人々が、戦争に翻弄される様子を描く。恐ろしく残虐な人間の本性が戦争によって浮き彫りになっていく。戦争の不条理さを訴えるのが難しかったベトナム戦争の時代に、ベルイマンが描いた問題作。
●手書きフォント採用

<特典>
●音声解説 (by 映画研究家マルク・ジェルベ)
●撮影の舞台裏:人間性の闇をめぐって
●出演者インタビュー:リヴ・ウルマン
●フォト・ギャラリー
●オリジナル劇場予告編

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.33:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ スウェーデン語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 0.28 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988142665027
  • 監督 ‏ : ‎ イングマール・ベルイマン
  • メディア形式 ‏ : ‎ ブラック&ホワイト, 字幕付き
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 44 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/6/27
  • 出演 ‏ : ‎ リヴ・ウルマン, マックス・フォン・シドー, G・ビヨルンストランド
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語, 英語
  • 販売元 ‏ : ‎ 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • ASIN ‏ : ‎ B00180472S
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 11個の評価

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そう問われている様な気がした、ヤーンに対し、ベルイマンから。2013年10月末だったか、二度目の鑑賞をした。最初に観た時は、一人で(約4年前)。二度目は、妹と一緒に。この作品を観終わって妹と感想を話し合った。妹が「ヤーンはベルイマン自身なんだよ、きっと」そう言った。妹は続けた、「ベルイマンは戦争が起こったら、おそらくヤーンの様にしか行動出来ないだろうって、この映画で示してるんじゃないかな」と。彼女は更にこう言った、「そう(ヤーンと同様の行動)してしまう事を、ベルイマンは“恥”だと言ってるんだと思うよ。でもそれって“人間”として生きていくには余りにも苦し過ぎるよね」。「なるほど」と思った。妹が言った事を受けて考えを巡らせてみた、「何故ベルイマンはこの作品を創ったのか?」と。私自身の結論が出るまでに、そう時間はかからなかった。「ヤーンに対し、あなたは何をしますか?彼に何と言いますか?」…これが、ベルイマンの「魂」がこの作品に込めた「問いかけ」の様に私には感じられた。「ヤーン=ベルイマン」…この前提で考えた、そうとしか考えられなくなっていた。ヤーンは内戦に巻き込まれた哀れな男である。初め、彼はただ巻き込まれ、恐怖していただけだった。そんなヤーンが、自分が「生き残る」ために、人を殺す様になってゆく。そうなっていった彼を、一体誰が責められるだろうか?もしもヤーンと同じ立場に立たされたら、彼と同じ事をしないとは私は決して言い切れないし、それは他の人も同様だろう。話が逸れたかも知れない、戻す。ベルイマンは「ヤーン=ベルイマン=この作品を観た(多くの)人々」なのだと、心の深い処(ところ)で捉えていたのではないか。だとすれば、ベルイマンがこの作品を通して「求めた」ものは一体何か?「救い」…だと思った。或いは「赦(ゆる)し」であるかも知れない。「こんな風にしか生きられない私をどう救ってくれますか?」この作品の一番“底”にあるものは、これだと思った。私はヤーンに対しどう接するか、結論を出した。おそらくそれは、一生変わらないだろう。「生き残る」ために人を殺す…確かに残酷な事ではあろうし当人だって苦しく辛い(だろう)、しかし、これ以上に残酷なのものがある…「戦争」である。日本の終戦記念日にこの作品を放映してはどうか、と強く感じた。神風特攻隊を変に美化する様なドラマより、ずっと「戦争」について教えてくれる。スタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』も良いと思ったが…!
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上位レビュー、対象国: 日本

2013年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そう問われている様な気がした、ヤーンに対し、ベルイマンから。
2013年10月末だったか、二度目の鑑賞をした。
最初に観た時は、一人で(約4年前)。二度目は、妹と一緒に。
この作品を観終わって妹と感想を話し合った。
妹が「ヤーンはベルイマン自身なんだよ、きっと」そう言った。
妹は続けた、「ベルイマンは戦争が起こったら、おそらくヤーンの様にしか行動出来ないだろうって、
この映画で示してるんじゃないかな」と。
彼女は更にこう言った、「そう(ヤーンと同様の行動)してしまう事を、
ベルイマンは“恥”だと言ってるんだと思うよ。
でもそれって“人間”として生きていくには余りにも苦し過ぎるよね」。
「なるほど」と思った。

妹が言った事を受けて考えを巡らせてみた、「何故ベルイマンはこの作品を創ったのか?」と。
私自身の結論が出るまでに、そう時間はかからなかった。
「ヤーンに対し、あなたは何をしますか?彼に何と言いますか?」…これが、ベルイマンの「魂」が
この作品に込めた「問いかけ」の様に私には感じられた。
「ヤーン=ベルイマン」…この前提で考えた、そうとしか考えられなくなっていた。

ヤーンは内戦に巻き込まれた哀れな男である。
初め、彼はただ巻き込まれ、恐怖していただけだった。
そんなヤーンが、自分が「生き残る」ために、人を殺す様になってゆく。
そうなっていった彼を、一体誰が責められるだろうか?
もしもヤーンと同じ立場に立たされたら、彼と同じ事をしないとは
私は決して言い切れないし、それは他の人も同様だろう。

話が逸れたかも知れない、戻す。
ベルイマンは「ヤーン=ベルイマン=この作品を観た(多くの)人々」なのだと、
心の深い処(ところ)で捉えていたのではないか。
だとすれば、ベルイマンがこの作品を通して「求めた」ものは一体何か?
「救い」…だと思った。或いは「赦(ゆる)し」であるかも知れない。
「こんな風にしか生きられない私をどう救ってくれますか?」
この作品の一番“底”にあるものは、これだと思った。

私はヤーンに対しどう接するか、結論を出した。
おそらくそれは、一生変わらないだろう。
「生き残る」ために人を殺す…確かに残酷な事ではあろうし当人だって苦しく辛い(だろう)、
しかし、これ以上に残酷なのものがある…「戦争」である。

日本の終戦記念日にこの作品を放映してはどうか、と強く感じた。
神風特攻隊を変に美化する様なドラマより、ずっと「戦争」について教えてくれる。
スタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』も良いと思ったが…!
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5つ星のうち5.0 あなたならどうしますか…!?
2013年12月12日に日本でレビュー済み
そう問われている様な気がした、ヤーンに対し、ベルイマンから。
2013年10月末だったか、二度目の鑑賞をした。
最初に観た時は、一人で(約4年前)。二度目は、妹と一緒に。
この作品を観終わって妹と感想を話し合った。
妹が「ヤーンはベルイマン自身なんだよ、きっと」そう言った。
妹は続けた、「ベルイマンは戦争が起こったら、おそらくヤーンの様にしか行動出来ないだろうって、
この映画で示してるんじゃないかな」と。
彼女は更にこう言った、「そう(ヤーンと同様の行動)してしまう事を、
ベルイマンは“恥”だと言ってるんだと思うよ。
でもそれって“人間”として生きていくには余りにも苦し過ぎるよね」。
「なるほど」と思った。

妹が言った事を受けて考えを巡らせてみた、「何故ベルイマンはこの作品を創ったのか?」と。
私自身の結論が出るまでに、そう時間はかからなかった。
「ヤーンに対し、あなたは何をしますか?彼に何と言いますか?」…これが、ベルイマンの「魂」が
この作品に込めた「問いかけ」の様に私には感じられた。
「ヤーン=ベルイマン」…この前提で考えた、そうとしか考えられなくなっていた。

ヤーンは内戦に巻き込まれた哀れな男である。
初め、彼はただ巻き込まれ、恐怖していただけだった。
そんなヤーンが、自分が「生き残る」ために、人を殺す様になってゆく。
そうなっていった彼を、一体誰が責められるだろうか?
もしもヤーンと同じ立場に立たされたら、彼と同じ事をしないとは
私は決して言い切れないし、それは他の人も同様だろう。

話が逸れたかも知れない、戻す。
ベルイマンは「ヤーン=ベルイマン=この作品を観た(多くの)人々」なのだと、
心の深い処(ところ)で捉えていたのではないか。
だとすれば、ベルイマンがこの作品を通して「求めた」ものは一体何か?
「救い」…だと思った。或いは「赦(ゆる)し」であるかも知れない。
「こんな風にしか生きられない私をどう救ってくれますか?」
この作品の一番“底”にあるものは、これだと思った。

私はヤーンに対しどう接するか、結論を出した。
おそらくそれは、一生変わらないだろう。
「生き残る」ために人を殺す…確かに残酷な事ではあろうし当人だって苦しく辛い(だろう)、
しかし、これ以上に残酷なのものがある…「戦争」である。

日本の終戦記念日にこの作品を放映してはどうか、と強く感じた。
神風特攻隊を変に美化する様なドラマより、ずっと「戦争」について教えてくれる。
スタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情』も良いと思ったが…!
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レポート
2009年10月24日に日本でレビュー済み
ベルイマンということでちょっと他の作品と比べると辛め。
個人的に題材が好きくないのでこの☆の数。観察眼はやっぱりベルイマンだと思う作品です。
自分の言葉に責任を持てず、政治、思想、生き方としての無知、無責任さの惨めさ、悲しさ描いている作品。

それは、オールのないボートの上に主人公夫婦2人残され、
「ああ、私たちはどこにいくのだろう」と締めくくっている言葉からも明らかではなかろうか。
外からの圧迫に従い、でも生きたい…けど世の中を知るのは怖いし…。
自分でハンドルをけして握らず、他人にハンドルを握らせ、事故ればそれは自分のせいではないっていう無責任さ。
ああ、無知のなんたる愚かさよ…!って言葉が最後頭に浮かびました。

そんな理由で一見の価値はあるけど、なんども見たい映画ではない。
一回見て、ギクッとしたら…「あなたは現実をしっかり生きてる?」という作品のテーゼが心に響いたのだと思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年5月8日に日本でレビュー済み
ベルイマンと聞いても、ピンと来る人は少ないと思いますが、
日本で言う黒澤明みたいな巨匠映画監督です。
『処女の泉』とか『沈黙』が有名ですけど、
この『恥』も戦争の真実に肉薄した意欲作。
BOXでしか発売されていませんでしたが、単品で出るんですね。
知る人ぞ知る映画だからちょっと驚きました。

ごく普通の人が戦争に巻き込まれ、
次第に人を殺すことのできる人間に変わり果てていく様子がすごくリアルで、
この映画ほど戦争の恐怖、狂気を感じた映画はありません。
一人でも多くこの映画を見て、
善良な人間の人格を粉々に破壊してしまう戦争の恐ろしさを実感してほしいです。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年3月31日に日本でレビュー済み
ベルイマンの『恥』(‘67)は、小さな島に暮らす音楽家の夫妻が、突然戦争に巻き込まれ難民と化す物語だ。

なんだかアンゲロプロス映画のような筋だが(笑)、政治的な映画でも社会派映画でもなく「戦争という極限状態の中で変容して往ってしまう人間の精神」について描いている、というところがベルイマンらしい。その一方で、常に内的世界を描いてきたベルイマンが「外界からの干渉によって内的世界が侵される」物語を描いた、という点では彼のフィルモグラフィの中でもかなり異質な映画と言えるかもしれない。

「この映画で描いている人たちは、いかなる信仰も政治的確信も持っていない」
ベルイマンそうが語るように、彼の映画の主役はつねに「芸術家」で、宗教や政治から遠く離れた自分の世界(島)に閉じこもって生きている。それがなぜ戦争という状況に巻き込まれる映画を撮ったのかは、残念ながら資料に乏しく不明だ。本作に関しては、批評家も及び腰なのか評価が低いのか、どの本や評でも言葉少なげなのが何だか面白い(笑)。
ベルイマン映画なので、戦争という題材を扱いつつも低予算なので、もちろん一般の戦争映画と比べればスケールはあまりにも小さい。だが、その部分をあげつらうべきではなく、ベルイマンが何を描こうとしたのかを推し量るべきだと思う。
ニワトリも殺せなかったマックス・フォン・シドーが、生きるためには人殺しも厭わない人間に変貌してゆく恐怖を「恥」という言葉で表現したのだろうか・・・。

映画のラストで、ボートに乗って漂流してゆくシーンまでもがアンゲロプロス映画(『シテール島への船出』)のようで不思議な気分になるのだが(しかし行く末に希望は感じられない)、極寒の海でリヴ・ウルマンやマックス・フォン・シドーは薄着一枚で演技せねばならず、一方監督のベルイマンは厚着を重ねてぬくぬくとしていて、内縁の妻でもあったウルマンは「撮影が終わったら別れてやる」と思ったそうだ(爆)。
しかし後年ウルマンは批評家たちの本作へのリアクションとは真逆に「自分が出演したベルイマンの映画の中で最も誇りに思う作品」だと述懐している。映画って面白いね(笑)。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年7月21日に日本でレビュー済み
 破局に向かって理路整然とストーリーが積みあげられていき、驚愕的な飛躍や破綻があるわけではない。
 しかし、モノクロームの映像の中で、冷たく濡れた土の感触や炎と煙の舞い上がり方、あるいは銃撃戦の重い陰惨な音は、観る側の心を深く確実に侵蝕していく。そして戦いに翻弄され疲弊していく人たちの目の奥には、彼らの苦悩が暗くリアルに刻み込まれていく。最後に海に浮かぶボートは、当然ながらそのいく先はわからない。多分、行き先は無い。
 そして自分たちはもしかすると、他人の悪夢の中で、悲惨な役割を永遠に演じ続けなければならないのかもしれない。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年5月20日に日本でレビュー済み
元バイオリニストの夫婦が、戦争に翻弄されるうちに
気がつけば人格そのものが変わってしまう・・
そんな風に書くと、いわゆる普通の戦争映画に思われてしまうだろうけど。
階段で涙を流すほど気弱だった夫のヤーンが、戦車の爆撃や軍からの尋問を受けるたびに
徐々に人格が変貌する様は、不気味なほどリアリティがあります。
モノクロ映像ながらも、迫力のある爆撃シーンの数々は必見。
極限にまで追い込まれた人間が、そして普通に暮らす人々が、戦争でどう変化するのか?
緊張感のある映像を通して戦争の不条理さを追及し、世間に説いたこの映画は
現代でもまったく色あせていないと思います。
DVDの発売が、本当に楽しみです。

ベルイマン監督って、20世紀を代表する偉大な監督と言われているけど
まだまだ知名度が今ひとつなのが、とても残念。
ぜひ、多くの人たちに見てもらいたいです。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年5月27日に日本でレビュー済み
映画監督をめざしている方はとくに観た方がいい映画です。けっして制作費はたくさんかけてないけれど、見ごたえがある。30代過ぎになってみると味わい深い「愛のゆくえ」にドキっとします。
監督インタビューもかなーり いいです。DVDはそのオマケ得点映像なんかが また楽しめますね。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
同じ道具を使うにも、ある人は他人のために使い、ある人は自分のために使う。
包丁も腕の立つ職人が使うこともあれば、殺人鬼の凶器にもなる。本作は運命、いや宿命によって道具の使い方を選べなくなる悲劇を描いている。