アーティストについて
カリフォルニア州サンタ・アナを拠点に活動するフリー・ザ・ロボッツ(以下FTR)ことDJ・クリス・アルファロ。ディプロやプレフューズ73などとも共演、フライング・ロータス、デイデラス、ノーバディらが出演するLAの超人気パーティ、ロウ・エンド・セオリーでもフィーチャーされる、今最も注目のプロデューサーだ。FTRが最初に音楽ファンに発見されたのは、ミュンヘンのアナログ・レーベル、ジャズ&ミルクのコンピレーションにおいてだ。そこに収録されていたピアノ・ジャズ・ブレイクの傑作、「JAZZ HOLE」、この一曲でFTRはたちまちジャジー・ブレイクス・ファンを魅了し、一躍期待のニュー・カマーとなった。話題を集める中、2007年には「FREE THE ROBOTS EP」を自主リリース。ジャズ・ブレイクだけに留まらない幅広い想像力とネタ使いを披露したこの作品は異例のヒットとなり、アナログ専門店では品切れが相次いだ。なお、現在はFTR自身のもとにもストックはなく、今後の追加プレスも未定だという。またフリー・ソウル~アプレミディ・シリーズでお馴染みの音楽プロデューサー、橋本徹監修選曲の人気ヒップホップ・コンピ『メロウ・ビーツ』第3弾(4月リリース)にもFTRの楽曲が収録されている。
本作は、「FREE THE ROBOTS EP」を中心に、これまでFTRがEPや7インチでリリースして来たトラックを日本独自でコンパイル、充実のCDアルバムに仕上げた。「JAZZ HOLE」のみならず、木琴をフーチャーしたしたラウンジ・トラックや、エレピ・ループを使用したスペーシー・トラック、マイルス・デイビスばりに黒く渋いジャズ・セッション・ナンバー、オリエンタルなインド音楽ネタを使用したエキゾチック・トラック、そしてDJシャドウを彷彿とさせるようなドラム・ブレイクス、TURNTABLE LAB所属のGaslamp Killerをフィーチャーしたトラックなどを収録。気鋭のプロデューサーの日本デビューにふさわしい、全曲捨て曲なしの最強のアルバムだ。
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