全体にゆったりとした雰囲気の流れるアルバムで、アマンダの
透き通るような声が魅力的です。
彼女の声質に合わせたように、純粋な恋を歌った歌が多いです。
ジャズ・フュージョンに分類されていますが、どちらかと言うと
ポップアルバムです。
これから先、彼女を紹介するときに、常に「ランディ・ブレッ
カーの娘」という言葉が最初に出てくるでしょう。しかし、彼
女の音楽性は父親のそれとは全く方向が違います。もし、"ブ
レッカー"を期待して買うと失敗します。"ブレッカー"という
冠はむしろ彼女のキャリアの妨げになってしまうこともあるの
ではないかと思います。
予定のない休日に家でのんびりしながら聴くアルバムとして、
これはとてもいいアルバムです。
全曲のアレンジをMJOのDavid Matthewsが担当。バッグの演奏も
最近ありがちな魂のない打ち込み系と違い、それなりにしっかり
しているので、聴きやすいです。