ワイルド・アパッチ (ユニバーサル・セレクション2008年第8弾) 【初回生産限定】 [DVD]
フォーマット | ワイドスクリーン, 色, 字幕付き, ドルビー |
コントリビュータ | バート・ランカスター, ブルース・デービソン, ロバート・アルドリッチ |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 39 分 |
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商品の説明
【死闘!アパッチVS騎兵隊 圧倒的リアリズムで貫かれた‘70年代傑作西部劇】
1880年。アリゾナのインディアン保留地から、アパッチ族の凶暴な戦士ウルザナ(ホワキン・マルティネス)が、息子や部下と共に脱走。急を聞いて、ローウェル砦からデブリン中尉(ブルース・デービソン)率いる小隊が討伐に向かった。若く経験の浅い中尉を補佐するのは、ベテラン・スカウトのマッキントッシュ(バート・ランカスター)。アパッチ族を熟知する彼は、誰よりも戦士ウルザナの恐ろしさを知っていた。そのカン通り、神出鬼没の動きで開拓民を殺しまくるウルザナ一味。アリゾナの灼熱の太陽が照りつける騎兵隊の追跡行の行方は―。
娯楽西部劇の快作「ヴェラクルス」で天下を唸らせた名優バート・ランカスターとロバート・オールドリッチ監督の名コンビが再び放つ‘70年代ベスト・ウェスタン。ベトナム戦争の影を色濃く落としたアラン・シャープの脚本を得て、白人とインディアンの関係に冷徹な目を向けている。のちに「自分にもっとも近い役」と快諾したランカスターの、渋く抑えた好演が見もの。
★★どれが入っているかはお楽しみ!懐かしのユニバーサル映画劇場チラシをランダム封入!★★
2008年4月10日発売の「ユニバーサル・セレクション 1,500円キャンペーン 2008年第4弾」より封入開始!「ユニバーサル・セレクション 1,500円キャンペーン」商品内に、ユニバーサル映画・劇場公開時の完全復刻版チラシ(縮刷版 A6:ハガキサイズ)を各1枚ランダムで封入。
《第8弾はスポーツ・ムービー特集!》この10タイトルがランダムに封入されます!
◆ラブ・オブ・ザ・ゲーム◆ボクサー◆夢を生きた男/ザ・ベーブ◆マイナーブラザーズ/史上最大の賭け◆スラップ・ショット◆プライド/栄光への絆◆ウィンブルドン◆ブルークラッシュ◆フィールド・オブ・ドリームス◆レーサー
※映像特典、商品仕様、ジャケット写真などは予告無く変更となる場合がございますのでご了承下さい。
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4571264906514
- 監督 : ロバート・アルドリッチ
- メディア形式 : ワイドスクリーン, 色, 字幕付き, ドルビー
- 時間 : 1 時間 39 分
- 発売日 : 2008/8/7
- 出演 : バート・ランカスター, ブルース・デービソン
- 字幕: : 英語, 日本語, タイ語, ポルトガル語, 中国語, 韓国語, スペイン語
- 販売元 : ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- ASIN : B0019JJ4I0
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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進撃の巨人で言うと、調査兵団が第57回壁外調査に出るシーンと同じです。
始めに認識して貰いたいのが、この映画は黒澤明監督の七人の侍の系譜に当たる戦争映画だと言うことです。(黒澤演出の特徴である、パンフォーカスとロングショットを多用した撮影スタイルで空間を立体的に描く演出スタイルで作られている映画だからです。)
戦争映画として後の映画に与えた影響は、計り知れないです。日本のアニメ作家も相当影響されています。風の谷のナウシカ、もののけ姫、機動戦士ガンダムなど演出スタイルはもちろんバート・ランカスターをモデルにナウシカのユパ様やガンダムのランバ・ラルのキャラクターが作られています。
後の映画にかなりの影響を与えるだけあり、人物描写やテーマもよく掘り下げられ、戦争のリアルな残虐性や戦略的な頭脳戦もちゃんと表現されてます。
この映画の冷徹なリアリテイーから、相当な取材などの下調べをした労力が伺えます。その為この映画から知的で大人な男の風格が漂っています。渋すぎます!
すべてのカットがすばらしく、よく考えられた無駄の無い完璧な映画と言えます。特に開拓民の襲撃や最後の戦闘シーンの演出はすばらしいです。
映像の演出を仕事にしている人は、この映画をワンカットずつ分析して見たほうがいいです。映像演出の教材としてとても勉強になります。特に空間の描き方、距離感の見せ方など素晴らしいです!宮崎駿監督や富野由悠季監督の演出スタイルは、この映画を相当研究して身に付けています。
映画ファンは映画の基礎知識として知っておかないといけないです。
歴史に残る大傑作映画です。 渋すぎます!
だが、観終わった後は、痛快さとは無縁の不思議な感情に包まれる。
父親が牧師で理想に燃える中尉の視点を通して、アパッチの非道が描写されていくが、追跡が進むに従い、中尉のキリスト教的慈愛の精神は大きく揺さぶられる。
アパッチ族の殺戮は、命を奪った者から力をもらうための行為だというのだ。
そのような自己と他者との圧倒的かつ根本的な隔絶を前にして、中尉は虚しさにただただ立ちすくむしかなくなる。
その中尉とは対照的に、すべてを悟りきったようなベテラン・スカウトの佇まいが印象的。
全編に漂う諦念というか無常観が異色の西部劇です。
で、終われれば話は早いのですが、本作のwikiを見るとランニングタイムは104分。然るにこのDVD版は98分。恐らくはPAL方式のヨーロッパ版を元にしているのでしょうが、これはどうにかしてほしい。何を言っているか分かりづらい字幕も含めて、きちんとした形の「ワイルド・アパッチ」を、ぜひブルーレイで出してほしいものです。ていうか、「ワイルド・アパッチ」は言うに及ばず「ヴェラクルス」も「特攻大作戦」も「燃える戦場」も、そしてあの「カリフォルニア・ドールズ」もブルーレイになってないなんて、メーカーの怠慢以外の何物でもないと思うぞ。
話は、アメリカ先住民アパッチ族の指導者が部下達と共に「居留地」から逃亡する。
そして、アパッチ族の戦士たちは白人居住区を襲撃し、略奪、暴行、虐殺を繰り返す。
アメリカ合衆国騎兵隊は、ベテランのマッキントッシュ(バート・ランカスター)の案内のもと、青年中尉を隊長としてアパッチ族達の討伐に乗り出す事となる。そして・・・
ここで描かれるインディアン達の残虐さは尋常じゃない。
ただ殺すだけにとどまらず、殺した男を柵に縛りつけて胸を切り裂き、目玉をえぐり死体の口には臓物を突っ込んだりする。
女については手足を縄で括りつけて体を切り刻みながらレイプを行なうといったぐあいだ。
最初はここまで残忍に描く必要があるのかと思ったが、こう描くことによって正義感の強い心優しき青年中尉が次第に狂気への駆り立てられていくのに説得力が生まれる。
それとは対照的にベテランのマッキントッシュはアパッチ族の残忍な行動や、それを白人が征伐するということの是非をまったく考えず、自分に与えられた任務を冷徹に遂行することだけに命を賭けている。
そこにある感情はおそらく絶望であり、どんな状況下でもただ生きていくだけだという淡々としたものだ。
この対比を描く事によって、争いは人間をものの見事に変えてしまう悲しいものだと言う事が浮かび上がってくる。
やりきれない感情や取り返しのつかない事態の重さ、憎悪による争いの応酬によって人が陥ってしまう悲しい業をただひたすら厳しく冷静に描き出している。
声高く争い反対とか悲しみや絶望を叫ぶわけではなく、淡々と描ききったからこそ逆に、僕にとっては心に重く圧し掛かってくる作品だった。
居留地から逃走したアメリカン・インディアン(ネイティヴ・アメリカン)を追跡する騎兵隊の苦闘を描いているが、それ以前の西部劇のようにインディアンを悪者に仕立てた白人中心の勧善懲悪のドラマではないし、かと言ってニューシネマ以後の作品のようにインディアンを好意的に描き白人の行為の非道さを暴露し告発した作品でもない。
この作品は白人の視点に立ってはいるが、インディアンの残虐な行為を冷徹な眼で見つめ、いくら残虐に見えようともそこには白人と異なった生きるための知恵や哲学が隠されているのだと見なす。アルドリッチは、彼らは憎むべき敵なのではなく畏怖すべき存在なのだと考!える。
こうしたアルドリッチの冷徹さは、インディアンの残虐な行為を描くときのドキュメンタリー的な正確さにはっきりと見て取れる(白人を殺した後に、「魂を抜き取るために」内臓を取り出す場面など)。
インディアンを敵視したり逆に彼らを礼賛したりする楽天主義を排して、冷徹に彼らを見つめるこの作品の姿勢は、今日までのあらゆる西部劇の中でも極めてユニークである。
この作品は、当時米国が介入していたヴェトナム戦争の隠喩として見ることもできる。アルドリッチは、ヴェトコンを憎んだり敵視したりしても、そこからは何も得られない、と語っているかのようだ。