エレクトリック・ファンク!って感じで、とにかく分厚く塗り固めた不穏なシンセベースと、どこか狂気を孕んだようでいつつまるで機械みたいに正確という独特なタイコが全体をぐいぐい引っ張っていく第四作。巷では評価低いとか駄作扱い・・・とかじゃなくそもそも本作に関する言及が皆無、ってのは寂しい限り。ジャケットの醸し出すミリタリー感と相俟って、なんか「冷戦」とか「謀略」とかそんなイメージ?を喚起するあたりも実に「らしい」のになあ。テクノポップ的な「チープで、ヘンで、単純に楽しい」というイメージを逸脱しちゃう、その辺のキナ臭さこそが引かれている一因だろうか、なんて。
ところで「Race of Doom」は「破滅の種族」って訳すんじゃないかって気がするんだが。どうなんでしょう。