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![Surfacing [Analog]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/81CB1vHwPTL._AC_UL165_SR165,165_.jpg)
本作品：Fumbling Towards Ecstasy(邦題、エクスタシー)は1993年の作品だから、まだsarahが25歳のときの作品だ。
後にあの世界的名盤である、Surfacing(1997年)やファンの間ではけっこう人気のある、Afterglow(2004年)、また
最近の作品では、少し毛色を変えた2010年の作品、Laws Of Illusionとsarahは色々な表情を見せる。
この作品でもご多分にもれず、捨て曲が一曲もない素敵な様相を曲ごとに発揮してくれている。
T-1の「Possession」はファンの方なら、いうまでもない壮大な曲だ。この曲でまずはカウンターを
聴くものに与え、その後は徐々にsarahの美しい世界へと誘ってくれる。
T-5の「Mary」などは打ち込み系のドラムをベースに淡々と優しいメロディが進んでいく。
次のT-6の「Else where」は、シンプルなアレンジの曲想でsarahの大変美しい歌声が堪能できる。
そして、T-7の「Circle」ではロックテイストたっぷりにベースとドラムが刻むビートに載せて
sarahが気持ちよさそうに歌っている。
シンプルな曲想のT-8「Ice」。この曲は何か秘めたる力があるように妖艶なsarahの一面が前面に出る。
私はこの曲が一発で好きになった。
少し年代を進めたアルバムにも収録されているが、T-9の「Hold On」。
この曲ではsarahワールドが炸裂する。実に力強くバッキングと一体化したsarah独特の高音のややムーヴするような
歌い方、これって私には最高の贈り物だ。
いくら書いてもどのように表現していいのか、切りがないので、各曲の紹介はこのくらいにしておくが、
このアルバムのもう一つの魅力に触れておく。
T-12、表題の「Fumbling Toward Ecstasy」と最後のT-13、ジョニ・ミッチェルのカバー曲「Blue」との
間にシークレットトラックが収録されている。
これはどのような意味で描かれたのだろう、、、sarahの口から是非直接レコーディング当時のことを
聞いてみたい。
最後にこのアルバムのライナーノーツをよく読むとわかるが、sarahはレコーディングに膨大な時間と
労力を費やすそうだ。一曲の中のドラムパターンを10数パターンを録ってみたり、ギターパターンなど
曲によっては100パターンも録ってそれを厳選してミキシングしているようだ。
もちろん一つのアルバム制作には数か月を要している。
sarahのアルバムはどの作品をとっても一曲一曲、素晴らしいアレンジに仕上がっている。
私がsarahを好きになった理由はこの妥協を許さないこの姿勢に惚れたことも大いにある。
自然の素晴らしさ、人間のエモーショナルさをこの作品でも実に強く感じさせてくれたことに感謝の念を忘れない・・・。
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