ジョージ・ケイブルス (George Cables) 1944年11月14日アメリカ合衆国ニューヨーク市生まれのジャズ・ピアニスト。根底にはビバップが流れるが、近代的な音色はエネルギシュとデリケートが同居したような、気品に満ちた美しさが特徴といえる。主な共演者は、アート・ブレーキー、ソニー・ロリンズ、フレディ・ハバードなどだが、特にカムバックしたアート・ペッパーからの指名を受けた共演が有名である。長い演奏活動において。リーダー作が少ない理由に消息不明の時期があったと為と推測するが、後半が充実してきたピアニストといえる。アルバムは1991年録音のジョージ・ケイブルズ47歳のリーダー作、ピアノ・トリオである。共演者は、ベースにセシル・マクビー、ドラムにビリー・ハートとベテランがサポート、ここに素晴らしいスタンダード集が収録された。選曲で3曲目の「Very Early」ビル・エバンスの曲、5曲目の「There Views Of A Secret」ジャコ・パストリアスの曲も何ともユニークである。
(青木高見)