4ヶ月、3週と2日 デラックス版 [DVD]
フォーマット | 色, ワイドスクリーン, ドルビー |
コントリビュータ | ヴラド・イヴァノフ, ローラ・ヴァシリウ, クリスティアン・ムンジウ, アナマリア・マリンカ |
稼働時間 | 1 時間 53 分 |
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商品の説明
商品紹介
2007年カンヌ国際映画祭、パルムドール(最高賞)受賞作!
『ノーカントリー(コーエン兄弟)』、『マイ・ブルーベリー・ナイツ(ウォン・カーウァイ)』他を抑え、カンヌの最高賞を獲得。
世界中の映画祭・映画賞を席巻した衝撃作、遂にDVD発売!
これは二人だけの秘密―。
【商品仕様】
●リーフレット封入(10P)
【本篇ディスク特典】
●監督来日インタビュー
●未公開シーン
●予告篇
【スタッフ】
監督・脚本・製作:クリスティアン・ムンジウ 撮影・製作:オレグ・ムトゥ
【キャスト】
アナマリア・マリンカ、ローラ・ヴァシリウ、ヴラド・イヴァノフ
【ストーリー】
1987年のルーマニア。大学生オティリアは、同室のガビツァの違法な中絶手術を手伝うべく、二人で準備をしていた。 恋人から金を借り、ガビツァの代わりに、手術を頼んだモグリの医者を迎えにいくことに。やがて手術の代金がどうしても足りないことがわかったとき、オティリアは親友のためにある決断を下す。
【劇場公開情報】
2008年3月1日より銀座テアトルシネマほか全国公開
Amazonより
1987年、チャウシェスク独裁政権下のルーマニア。そこでは中絶が重罪とされていたため、どうしても堕ろしたい女性は闇で実行するしかなかった…。ホテルの部屋で中絶手術を受けようとする大学生と、彼女を助ける寮のルームメイト。そのふたりの長い一日を描き、カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した力作だ。
本作の面白さは、単なる独裁政権への反発や、女同士の友情の物語ではないところ。妊娠した側の傲慢さ、助ける側の過剰なまでの献身、さらに男たちの身勝手さなどが、当時のルーマニアの社会状況を浮き彫りにしていき興味深い。長回しを多用した緊迫感溢れる映像も、それぞれの切羽詰まった状況にスリルを加味している。食事をしているだけのシーンにおいても、何気ない会話に病んだ社会への告発が潜んでいるのだ。そしてポイントには、生々しい映像が挿入され、背筋を凍らせる。ラストシーンからは、さまざまな疑問や感慨がもたらされるだろう。(斉藤博昭)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- EAN : 4988102525835
- 監督 : クリスティアン・ムンジウ
- メディア形式 : 色, ワイドスクリーン, ドルビー
- 時間 : 1 時間 53 分
- 発売日 : 2008/9/10
- 出演 : アナマリア・マリンカ, ローラ・ヴァシリウ, ヴラド・イヴァノフ
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : ジェネオン エンタテインメント
- ASIN : B001B4LQDY
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 8,084位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 581位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
貴重な一本だと思います。 商品もとてもきれいで満足です。
体制に目が行きがちだが、実は女性/男性というテーマである。
しかし、内容は素晴らしい。
自分自身、チャウシェスク政権が崩壊し、公開処刑などをニュースで見聞きしていたものの、その国内事情というのは無知識に等しい状態でした。
この作品は、その当時をかなりリサーチして政策されたようですが、カメラの長回しがいい意味で緊張感をもたらし、最後まで息つく暇もなく見させてくれます。
途中何度か驚くような描写もありましたが・・・
主人公の長い1日を通して、これは独裁政権下におけるルーマニアに限らず、男性女性、親と子、そして妊娠・・・という普遍的なテーマを濃厚に描いています。
良いか悪いか、ではなく、そういう事情はどこの国であっても同じこと。
しかし設定がルーマニアであるが故、なおさら緊迫感が増していて、見る人を圧倒します。
個人的には満点の非常に心に響く作品でした。
チャウシェスク大統領による独裁政権のルーマニアを舞台に、妊娠してしまった友人の違法中絶を手助けする主人公の一日が描かれています。
ホテルで行われる違法の医療行為が非常にリアルです。マイノリティーリポートの目の手術シーンを思い出しましたが、こっちの方がずっとリアリティーがあります。
音楽のない長回しが緊張感を醸し出し、閉鎖的な共産国家の社会がリアルに描かれています。
最近よく嬰児殺しの若い女性がニュースになりますが、そんな人たちにぜひ観てもらいたいです。
高校生以下には刺激が強すぎだと思いますが、大学生に観てもらいたい映画です。
何よりもいい性教育になるかもしれません。
この映画を、「自由を奪われた独裁政権下の話」とか、「暗い時代を描いた」などと評するのは、見当違いだろう。政治や言論の話ではないのだから。
中絶は、必要悪だから合法化されているのであって、今でも意見を二分するテーマであることには変わりない。非合法化は、宗教と関係があっても、独裁政治とは直接関係はない。映画でも描かれているが、4ヶ月を超えた中絶は、胎児の姿を見れば「殺人」と呼んでも差し支えない。
本当に不自由なら、学生は奔放な性生活は送れないし、ピルも流通しないはずだ。当時のルーマニアの社会状況については、むしろ、恋人の母親の誕生パーティーでの馬鹿話を通じて語らせている。主人公の切羽詰まった心の内側とは鋭い対照をなす、このパーティーのシーンは圧巻だった。
この映画の見どころは、女性2人の置かれた切羽詰まった状況と、その中で激しく揺れ動く心を、ヴィヴィッドに視覚化して描き出すことに成功したことだと思う。「明日は我が身」と思うから、主人公は友人を見捨てることができない。
中絶する友人の、どこか他人事のような、“のほほん”とした腹立たしい態度の描写も、これまた実に見事だ。こういうキャラは、空想では発明できないと思う。監督や脚本家の実体験に基づいているのではないだろうか?
なお、なぜ中絶医が男ではダメなのかは、重要なポイントであるが、最後まで観ても、私には理由が分からなかった。
とりあえず最後は一件落着したものの、2人が戦った本当の相手は、チャウセスク独裁下の不自由な法律ではないはず。もしそうなら、バレなければ良いだけのこと。にも係わらず、ラストシーンの何と重苦しいことか。
この先、2人を苦しめるであろうことは、自らの手で胎児を殺めて遺棄したというモラルの問題であり、2人がテーブルをはさんで向き合うラストシーンでは、それが残酷に示されていると思う。しかし同時に、この先再び、同じシーンが繰り返される気配をも感じさせるのが奥深い。
パルム・ドールにふさわしい名作であった。
当時、それが見つかれば処刑される中絶手術を、
闇で敢行しようとする二人の女子大生の話。
全編を通してとにかく空気が重いです。
中絶を扱ってますが、でもそれはメインのテーマ
でもなさそうです。
と言うのも、中絶そのものについての問いかけとか
葛藤が、無いのですよね。
反省とか後悔が、まるで感じられない。
じゃあこの映画は何に視点を置いて観ればいいのかと
考えたら、やはりあの時代がもたらす重い空気かな、と
思いました。
見つかれば処刑される事をこっそりやるのは、相当の
緊張感を強いられるはずです。
ピリピリとした緊張感とどんよりとした重い空気は、
やはりあの時代がもたらしたもの、そしてあの時代だから
生まれたドラマと思います。
中絶の当事者であるガビツァのぶてぶてしさ、無責任さには
観ているこっちも腹立たしく思いますが、主人公オティリアが
苛立ちながらも体をはってまで協力するのは、隣人愛とか
友情とかの平和的なものじゃなくて、重苦しい時代をなんとか
生き抜こうとする気持ちかもしれません。
そう思うことで、彼女たちの行動が、なんとなく理解できました。
あと、闇の世界では金と色と欲でどのようにも動く、このあたりは
時代が変わろうが国が変わろうが同じだなと、思いました。
個人的には興味深く観ましたが、万人向きではないと思います。
ルーマニアに興味があるとか、ヨーロッパ映画でも馴染みの無い
国のものが観たいとか、日本ではたぶんありえないドラマが観たい
とか、そういう事に関心があれば、面白く観られるかもしれません。
あの当時の日本とルーマニアの社会事情を比べてみるのも、面白いかも
しれませんね。
と、思わず物語り云々よりも、まずそこに突っ込みを入れたくなるほど常に長まわし。
観終わったあと、こぶしをぎゅっと握りしめていたことに気づきはっとする、
それほど疲労を感じる映画です。
でも考えてみれば、日常生活にカットなんて区切りは存在しない訳だし、
あるとすればそれは、気持ちを切り替えるといったことで行うしかない。
この映画は、
終わりが見えない、鎖のようにどこまでも繋がって伸びていく
不安(という一種の生き物)が、日常生活に落とす影を、過大でもなんでもなく、
等身大に描いています。
過剰な演出なんじゃない?と思ってしまわないでほしい、と思います。
妊娠・出産の機能のある生き物が社会で生きることは
たくさんの目に見えない力に、縛られたり、阻まれたり、背中を押されたりすることなのです。
特に強くウーマンリブの思想を誇示するつもりはありません。
この映画が言いたかったことは、もう少し違うところにあるようにも思います。
この中絶によって誰が救われたのか、何を犠牲にしたのか。
失うものはなにもない、なんて言葉が
主人公にはすごくよく似合います。
絵画的な美しさが一体となった作品であると
感じました。
1987年のルーマニアが持つ「空気」のなせる技なのかもしれません。
他の国からのトップレビュー
Il se passait sous la dictature roumaine,d'accord,mais il en était de même en France.
Heureusement que nous avons eu l'obstination d'une GRANDE DAME qui s'est battue à l'assemblée pour faire adopter sa loi.
Encore merci à elle pour toutes les femmes qui se trouvaient dans les mêmes circonstances que lš'héroîne du film.
ATTENTION! Ily a de plus en plus de médecins qui refusent d'appliquer la loi .Restons vigilants.
Excellent film que l'on devait projeter dans les cllèges et qui ne l'a pas été fait.r
4 Months, 3 Weeks and 2 Days is the story of two girls and their attempt to solve the problem of having an abortion in a totalitarian state where aborition was prohibited. The reason abortion was illegal, and people went to prison for attempting it, is because Ceausescu thought that Romania needed a bigger population because he gathered that a bigger population meant a more powerful state. Therefore, there was no contraception available and people had to make do with what they could.
Now, what 4 Months, 3 Weeks and 2 Days shows, in a shockingly honest way, is that humanity can endure even the most degrading and inhuman of situations. Ironically, what this film is about is survival. The girls simply need to get on with their lives and survive. And you, the viewer, will witness their every thought and emotion etched on their faces. You will witness their struggles and decision-making moments.
It's an inspiring piece, a visionary attempt. You cannot not be affected by watching it and hopefully, hopefully you will come out a better person for it.
Bogdan Tiganov - author of The Wooden Tongue Speaks- Romanians: Contradictions & Realities