「ぼくには数字が風景に見える」で有名なダニエル・タメット氏本人が登場し、彼の特異能力に迫った番組です。(原題:Brain Man、制作:Channel4(英・2004年)ナレーター:渡辺徹) NHK教育テレビ『地球ドラマチック』で何回か放送されましたが、見逃した方は必見です。同書で書かれていたタメット氏の特異能力(数字記憶力、計算能力、言語習得能力)を実際に映像で見ると度肝抜かされます。彼の場合、自分の言葉で自分の心理状況を説明出来ているところが凄いところです。数字を色や形や質感をともなったイメージとして認識しているらしいのです。(彼の説明を聞いても、我々凡人には到底真似できませんが...)
人間の脳は、皆 同じ神経細胞で出来ているはずなのですが、約140億個集まって一個の脳となったときに、機能の発現がココまで変わってくるんですね。まさに"More is different"(多は異なり)ですね。感心しました。人間の色んな『個性』について理解が深まります。「他人と同じでなくても良い、他人と違っていても良いんだ」という『人間賛歌』のメッセージを受け取った気分です。