まさに、ジャケット写真そのものと言える内容です。
やさぐれ大学生の雰囲気と作風でデビューした彼らですが、なかなか大胆に華やかなポップスへと発展しました。
たしかにがっちがちのポストパンクサウンドに惚れ込んだファンの中からは、
「似合わないことしてんなや」と怒り心頭の声もあるかと思いますが、私はこのバンドの新たな挑戦と発展に歓喜しました。
アルバム全体がムードたっぷりで、成熟した男性にエスコートされているようですね。
そして特筆すべきはギルの歌唱パートがやたら多いこと!
「ギル様大好き!!」な女性ファンなら、うっとりすること間違いなし。
ジャケ写のスーツ姿もなかなか貴重だしね。
…とまぁかなり偏ったレビューになってしまいましたが、客観的に見てもかなり上質な作品なのは間違いないです。
なにより、この大胆なイメチェンで「裏切られた」というファンの声は容易に想像できたはず。
それでも突き進んでこんな傑作を出してくれた点でも、アーティストとしてかなり尊敬できるし、感謝もしています。