このアルバムの印象は、とにかくフレッシュだということですね。
ジュリアナがソロデビューした92年の1st「ベイ・ベイブ」の頃のキュートなジュリアナって
まだ彼女の中に存在していたんだという驚きがありました。
2008年ともなれば、年輪を感じる渋い作風になりそうなものですが、ここでのジュリアナの奏でる音楽は、
とても風通しの良いギターポップで、初期がサイコーだと思ってきたファンとしては、
颯爽とした歩くジャケットよろしく、音楽的にも吹っ切れた感が心地よいです。
プロデュースはタヒチ80やIVYで活躍するアンディ・チェイスで、そのこともこのキレの良い質感を
生み出した大きな要因でしょうね。
カッコいいロック姉ちゃんというイメージを封印して、ジュリアナのキュートな魅力を最大限に
引き出してくれたアンディはさすがだと思います。
ぜひジュリアナの音楽からしばらく離れていたリスナーにこそ聴いてもらいたい一枚です。