このところ、毎日欠かさず聞いている一枚。
おおはたさんのギターと歌はあたたかいお茶みたいにほーっとして、体が芯からぬくくなるので、冬にぴったりなのだ。
なんと言っても効果絶大なのは、夢の世界へ出かける前。
からまった気持ちもするするほどけて、ぐっすり眠れる。
「While you are sleeping」でくり返されるレールのひびき、それから原田郁子ちゃんが詞をつけた「As time goes by―時がたてば」もいい。
繊細な指づかい(CDでは見えないけど、耳をすませばわかる)。包みこむようなやさしい声。
甘さもあるけど、ほろ苦さもある。
だから自分を忘れそうなとき、おおはたさんの音楽を聴くと、すっとまんなかに戻れるのかもしれない。
アルバムのプロデュースは、ジェシー・ハリスとリチャード・ジュリアン。
何回か通して聴いたところで、声とギターのぬくもりは変わらないまま、おおはたさんは新しい場所を見つけたんだなあと気づく。
おおはたさんがこれからどこへ向かうのか、どこへ連れていってくれるのか、今から楽しみだ。