左利きで、万年筆を選択される方は少ないかもしれませんので、簡単な感想です。
前提ですが、自分は左利きで普通のペンの持ち方をするため、ペン先は文字を書く際に紙に引っかかる方向に紙の上を走ることになります。名前や住所くらいならいいのですが、長時間の講演をメモするようなシーンでは、案外ボールペンやサインペンでも書きにくくなることが多いのが悩みです。(ほとんどのシーンでポメラを持ち込むからいいんですけど、面談相手が偉い人で、1対1とか 2対2 とかだと困る…)
で、その前提での使い勝手の感想です。
1.ペン先は比較的柔らかい感じで、紙に引っかかって書きにくいということはありません。
ペン先のクオリティは、数千円クラスの万年筆と比べても遜色ありません。
ちなみに紙質は影響しますが、一般的な再生紙のコピー用紙より厚手の用紙なら大丈夫だと思います。
2.万年筆なので、筆圧が低くても、安定して黒い文字が書けます。
個人的には万年筆はここが一番お気に入りポイントです。
3.インクは、自分で自由なものを選べるわけですが、標準でついているものも、それなりに速乾性。
左利きがノートにさくさくっと書いていっても、手にインクがついてぐちゃぐちゃーにはなりません。
ただ、ここも紙質による方が大きいと思います。
ちなみに、気を付けたいポイントとしては、
1.名前は 200 とか 1-2 とか書かれてますが、太さは 0.3mm幅の中字相当。小さな字は苦手です。
もっと細い文字が書きたいときには、0.2mm幅の PPQ-300という型番を選びます。
2.買ってきたばかりの状態は、インクカートリッジは押し込まれていない状態です。
まずぐっと押し込んで、インクがぶちゅっとでて、それから 1-2分経たないと書けません。
3.使い始めたら、インクの残量をしっかり見ておきましょう。
特に学生さんのように日頃よく文字を書かれる場合には、必ず 1本、2本程度の予備カートリッジを持つか、もう一本、プレピーを持ち歩くことをオススメします。
それにしても、ボールペンの値段で、このクオリティの万年筆を作ってしまうというのが、すごい。
今から何十年か前に、初めて万年筆をもらったときも、プラチナ万年筆だった気がしますが、体感それと何の違いもない書き心地が、200円もしない価格(しかも送料込み)で使えるなんて、すごいというか、文房具屋さんは大変だなあと思うこのごろ。
これが初めての万年筆だっていう人は、この書き味や使い勝手が気に入ったら、ぜひ、ステータスになる高級な万年筆も選んであげてほしいなあと思いました。
[2016.3.29 追記] ほぼ毎日何度もキャップを開け閉めしながら使っています。最近キャップの部分がゆるくなってきてしまいました。この間、取り替えたインクカートリッジは約8本です。コストパフォーマンスは最高ですね。というわけで新しいペンを再購入しました。
ブランド | プラチナ万年筆 |
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製品型番 | PPQ-200-#1 |
色 | 黒 |
材質 | プラチナ |
サイズ | 1.3cm×1.3cm |
線種 | ファイン |
線幅(mm) | 0.3 ミリメートル |
インク色 | ブラック |
製品サイズ | 13.8 x 1.3 x 1.3 cm; 10 g |
細断形状 | リフィラブル |