Olivier Messiaenは1908年、詩人の父と教師である母の2人兄弟の長男としてフランスに生まれた。父親は音楽の才能があったようで、Messiaenにピアノを教えたらしい。Messiaenは、作曲家であるばかりでなく、オルガニストであり、「鳥類譜」に表現されるように鳥の歌の学者であった。ここに収録されたオーケストラ音楽、室内楽曲だけではなく、彼が生きていた時代に開発された電子楽器も作曲に用いた。更に1961年に日本を訪れた時の印象をもとにして、「7つの俳諧」と言う策品も残しているようだ。
11歳でパリ音楽院に入学しているほどだから、早熟であったのだろう。DebussyやRavelに関心が深かったようだ。そして音楽院ではDukas等に、教わったらしい。23歳で、パリの教会のオルガニストに任命されている。第2次大戦では、視力が弱かったMessiaenは医療隊に属していたらしい。1940年、囚われた刑務所で、ここに収録されている「世の終りのための四重奏曲」を作曲し、刑務所内で初演を行なっている。ピアノは、グランドではなくて、アップ・ライトだったと言う。1941年に釈放されてから、音楽院の教授に指名された。
家庭的には1932年、Claire Delbosと結婚している。だがClaireはある手術を受けた後、記憶力を喪失してしまい、1959年に亡くなるまで精神科に入院していたようだ。そして1961年にMessiaenは、Loriodと言う女性と再婚している。
Rattleらしい演奏で、曲の魅力を伝えてくれる