主人公は美術商。仕事には熱心であるが人との交流は間を置いている。そういう彼がさる葬儀に参列したことから、自分の葬儀には誰も来ないのではないかという不安に駆られる。そういう不安感を抱いていた際に、誰とでも簡単に接することができるタクシードライバーと巡り会い、彼に友達の作り方を教わる事になる。教わっても簡単に自分の人間観が変わる物ではない。
一方タクシードライバーは100万ユーロの賞金がもらえるクイズ王の番組に出演できることになる。クイズは順当に勝ち進んで行き、最後の100万ユーロの賞金のクイズとなる。そこで助っ人を外部に求めることが可能となり、その助っ人の友人に選んだのが主人公の美術商であった。助っ人は正解を教え、タクシードライバーは100万ユーロを手にする事になる。
その一年後の美術商の誕生日に、彼は人が変わった様に友人を増やす事に成功している。人と沿う意義を学んだためである。誕生日のレストランで美術商はタクシードライバーと再会し、最初の親友であるタクシードライバーとの友情の深さと重要性とを改めて知るのである。